19日投開票 異例の静岡・伊東市議選 ポイントは「田久保派」か「田久保派じゃない」?

 人口およそ6万3000人、観光の街・伊東で行われている、異例の伊東市議選。

「田久保(たくぼ)市政の継続か刷新か」を最大の争点に、定数20に対して30人が立候補した選挙戦は、あさって投開票日を迎えます。

 期日前(きじつまえ)投票は、前回2年前の1.4倍に。市民の関心の高さをうかがわせます。

“事実上の主役”である、田久保(たくぼ)市長も参戦。度々、マイクを握っています。

●伊東市 田久保真紀市長:
「今回大義の無い市議会議員選挙と言われました。でも、どうでしょうか。ポスターを見たら、たくさんの新人が声を挙げて手を挙げてくれました。どうしても私に対する賛否ばかりが取り上げられますが、それが全てじゃありません」

「田久保市長の不信任決議案に賛成か反対か」を尋ねたアンケート調査に、立候補した30人のうち26人が賛成の意向を示しています。不信任に反対する候補が7人当選すれば可決を回避できますが、現状では、田久保市長の失職は避けられない見通しです。

 議会解散に打って出ましたが、“多数派工作”を仕掛ける構図にはなっていません。田久保市長はこれまで、自身に近い3人の候補者の応援に入っています。

●伊東市 田久保真紀市長:
「今回『田久保派』か、『田久保派じゃないか』みたいな色分けが多いんですけど、議員の仕事は誰々派ってありませんので」

 不信任に賛成するとしている、“ある候補者”の演説では、「『ステルス田久保派』と言われるが、事実無根だ」との訴えが…。

 田久保市政への“賛否”をアピールせざるを得ないとも言える状況ですが、候補者の8割が「不信任に賛成」と主張している中、それだけを判断材料に、投票先を決められるわけではありません。

 果たして、伊東市民の選択は…。