「避難所生活では栄養バランスの乱れが心配」 能登半島地震で被災した自治体の担当者を招いた静岡県の研修会が行われる

能登半島地震で被災した自治体の担当者を招き、その教訓を静岡県内で災害が起きた際の被災者支援に活かそうという県の研修会が行われました。
県の被災者支援連絡会の研修に招かれたのは、石川県穴水町役場の課長ら3人です。講演では、被災後全国で初めて行われた、町内の飲食店と連携したセントラルキッチン方式による避難所への新たな炊き出しの例などが報告されました。
穴水町 黒田篤史復興推進課長:
「避難所生活では栄養バランスの乱れが非常に心配されておりました。また支援物資には賞味期限がございましてその在庫管理なども大きな課題となっておりました。そこで穴水町ではセントラルキッチンとして、町の管理栄養士が支援物資を活用した献立を作成しまして、その献立を飲食店組合が調理し栄養バランスが整った手作りの料理を各避難所に届ける事を始めさせて頂きました」
調理にはおよそ30人が従事し、町内の雇用にも貢献できたということです。