榛葉氏「高市氏・片山氏は『最恐コンビ』」 静岡ゆかりの2人が論戦…片山大臣「走行距離課税は検討していない」 城内大臣には高市総理が「助け舟」
年内の廃止が決まったガソリンの暫定税率。代替財源として取り沙汰されてきた「走行距離課税」をめぐり、静岡ゆかりの2人が論戦を交わしました。
国民民主党 榛葉賀津也幹事長:「今、高市・片山コンビは『さいきょうコンビ』と言われているんですよ。最強の「きょう」は「強い」だけじゃなくて、恐れられているの「最恐」。ネット上でこう言われているんですけど、総理大臣、財務大臣、この評価どう思いますか?(会場笑い)」
高市早苗総理大臣:「残念です。「恐ろしい」の方の字だったんですね。「強い」方の最強コンビで頑張ってまいります」
片山さつき財務大臣:「私まで言及していただいて、大変ありがとうございます。私は、総理にひたすらついてまいります」
自動車への課税については
自動車への課税をめぐっても、論戦となりました。
国民民主党 榛葉賀津也幹事長:「財務大臣、なぜこんな車から税金をたくさん取るようになっているんですかね。大臣のファンがたくさんいる静岡県天竜区水窪、佐久間、龍山。ここは車がなければ生きていけませんね。大臣、まさか走行距離課税というのがあるんですけど、水窪の皆さんから「これ、やらないよね」と言われているので、やりませんよね?」
片山さつき財務大臣:「走行距離に課税するのはあんまりだという声は本当に伺っておりまして、ご指摘のいわゆる走行距離課税については、政府として具体的に検討しておりません(会場拍手)」
国民民主党 榛葉賀津也幹事長:「ありがとうございます。きょう寝られそうです(笑い)」
静岡市のGSでは
自動車をめぐる税金といえば、年内での廃止が決まった「ガソリンの暫定税率」も…。
笹村朱里アナウンサー:「きょうから段階的に増額されるガソリンの補助金。しかし、こちらのガソリンスタンドではまだ価格は変わっていないということです」
利用客
Q.きょうからガソリンの補助金が増額されるのはご存知でしたか?
A.「知らなかったです」
利用客:「補助金が出るということはニュースで見て聞いていますけれども」
Q.このスタンドはきょう値段は下げていないんです。
A.「マジ? よくわかりません」
店側にも、いきなり値下げできない事情が…。
丸紅エネルギー静岡中田SS 八木裕司さん:「今ある在庫は古い在庫ですから、高い商品たくさん残っていますので…」
新しいガソリンはあす届き、同時に販売価格も5円引き下げる予定です。(「レギュラー」171円→166円 「ハイオク」182円→177円)
ただ、高い価格で仕入れた在庫もあるため、10万円以上の損失になるといいます。
丸紅エネルギー静岡中田SS:八木裕司さん:「かと言って、こっちの損を少なくするために(値下げを)延ばすと、他との競争もありますから。お客さんに転嫁できないので、毎回覚悟していることですね」
利用客:「タイミングが悪いんですけど、空なのでどうしてもきょう入れなきゃいけない」
利用客:「私は年金暮らしですから、下がっていただければ。従来の120~130円ぐらいにまでなってくれるとありがたいなと思っていますけども」
政府による補助額は2週間ごとに段階的に引き上げられ、12月11日には暫定税率と同じ25.1円となり、実質廃止されます。
5兆円あったら何をする
そして、13日午後の論戦。再び話題となったのが「もし5兆円あったら、何がしたいですか」
共産党 小池晃書記局長:「恒久財源があれば消費税を減税するんだ、これは賛成ですよ。法人税、これを見直す。それから1億円の壁などの富裕層優遇を見直す。ぜひ、総理、恒久財源を議論しましょう、消費税を減税しましょう。いかがですか」
高市早苗総理大臣:「法人税をどこまで上げたら恒久財源になるのかも含めて、またお示しをいただかなきゃいけませんが、そんなことをしてしまったら、本当に頑張っている日本の企業出ていってしまいますので、また別の財源をお示しいただけたらうれしいなと思います(ざわつく会場)」
共産党の小池書記局長は「強い経済」を実現するための具体的な手段を質しました。
城内実経済財政担当大臣:「企業が過度に内部留保を現預金として保有するのではなく、設備や人への投資などに効果的に活用することを通じて、労働者への分配を増やしていくことが重要であります」
共産党 小池晃書記局長:「その方向はいいですよ。具体的にどうやってこれをやるんですか」
城内実経済財政担当大臣:「賃上げについてもしっかりといろいろとあると思いますので、やって…すみません、例えば、様々なやり方があると思います(会場笑い)」
共産党 小池晃書記局長:「しっかりとか、いろいろとか言うだけで、具体的な施策は何も出てこないじゃないですか。全然だめですよ、これ。ちょっと」
“助け舟”を出したのは
“助け舟”を出したのは…。
高市早苗総理大臣:「すみません。まず今回取り組むのは、赤字で賃上げ促進税制を使えない企業、ここに対して地方創生、地方の交付金を使っても補助金を出す。そこにいる賃上げ環境整備担当大臣、先ほど少し答弁でしくじったかもしれませんが、担当大臣に対して、この物価上昇を上回る賃上げが継続する環境整備に向けた戦略策定を指示いたしました。関係する施策を総動員して、中小企業・小規模事業者の皆様も継続的に賃上げできる環境を整えてまいる、これが私たちの内閣の方針でございます」
予算委員会での論戦は、14日が最終日です。
