投開票日は14日 注目の静岡・伊東市長選の選挙戦はあすが最終日 候補者の訴えにも熱
伊東市長選挙は14日が投開票日です。選挙戦も終盤に入り、候補者の訴えにも熱が入ります。
候補者9人が乱立し、過去最多の争いとなっている伊東市長選。最大の焦点は、市政の立て直しを誰に託すのか―
立候補しているのは、届出順にご覧の9人です。7日間の選挙戦も、あす最終日を迎えます。
●無・前職 田久保真紀候補(55)
「新しい図書館の建設問題。これが前回の市長選の争点でした。今回廃案になりました。あの形の図書館はもう建設できません。残された図書館をどうするのか。私は今ある施設を大切に使うべきだと、そのように思っています」
前市長の田久保真紀(たくぼ・まき)さん。新図書館建設を廃案にしたと、市長時代の実績をアピールします。
●やり取り
女性)頑張って、まきちゃん。
田久保)頑張ります。ありがとうございます。
強みは、圧倒的な知名度。演説場所では、度々写真やサインを求められる様子が…。
●無・前職 田久保真紀候補(55):
「党の支援、業界団体の支援、有力者の支援。私だって選挙ですから確かに喉から手が出るぐらい欲しいですけど、そこに頼ったら改革は成し遂げることはできないんです。やはり私が出るしかない。周りの方々がもう一回頑張れと言ってくれるなら最後まで戦いたい」
●無・前職 田久保真紀候補(55):
「最後まで市民の皆さんとともに戦ってまいります。あきらめません。負けません」
物価高対策は国と連動して政策を打ち出すとしていて、観光政策では民間投資を呼び込むと訴えます。
●無・前職 田久保真紀候補(55):
「国の方針だと市の中心部にいろんなものを集めるっていうコンパクトシティの政策があるんですけど、伊東の場合は南北に長いので、それぞれの拠点にちゃんと規模を整えて地域性を大事にしていきたいなと思って」
元市長で、自民党推薦の小野達也(おの・たつや)さん。
●無・元職 自民推薦 小野達也候補(62):
「やはり一番多く聞く声、これは安心して暮らせる毎日を取り戻したい。日本中に笑われるような、そんな町では嫌だということであります」
「混乱の正常化」に、自らの経験を役立てたいと呼びかけます。
●無・元職 自民推薦 小野達也候補(62):
「ふるさと納税も6億円以上は市内に他所から入ってくるようになっています。競輪事業も大変好評です。市民の税金を使わなくても、稼ぐ力が確実に出来上がっています。それを皆さんの暮らしにしっかりと役立てていく」
“積極財政”で物価高対策に取り組むと打ち出し、その財源については…。
●無・元職 自民推薦 小野達也候補(62):
「他の候補者が伊東市は財政力があると言っていますが、それを作り上げたのは私の8年間なのです。市民1人2万円分の商品券をご自宅にお届けします。4人家族であれば8万円分ということになります。これは必ず私、いち早く皆様の生活に役立てていただきたい」
自身の在任中の“成果”だと強調します。
●無・元職 自民推薦 小野達也候補(62):
「貯めてきた財政を皆様の生活に投資をしていくということで、絶対に事業者を守っていく。そして物価高騰で苦しんでいる市民の皆様のご家庭を守っていく」
待っていたのは…。
●演説を聞きに来た人:
「杉本さんは、あんまりうちら知らない」
議会解散を受けて、市議選ではなく市長選への挑戦を決めました。若さを武器に…。でも、それだけではありません。
●無・新人 国民推薦 杉本憲也候補(43):
「私は本業として行政書士をやっています。これは法律の専門家と言われています。専門知識をフル活用して、市政を動かしていく」
推薦を得た国民民主党や連合静岡の組織力も生かし、豊富な活動量で、知名度不足の克服を図る、杉本(すぎもと)さん。
●無・新人 国民推薦 杉本憲也候補(43):
「認知度という点では前市長・元市長には及んでいませんので、本当に認知を高めていくということが一つ大きな課題です」
物価高対策として訴えているのは、個人市民税の減税。さらに、給食費や通学費の無償化など、子育て世帯への支援の充実も掲げます。
●無・新人 国民推薦 杉本憲也候補(43):
「すぐに子育て政策を進めなければ意味がない。どんどん人口は減ってくる。人口が減ると、町はどんどん元気がなくなる。この街の活性化の中心を担う、現役世代の皆さんの負担をとことん減らして、多くの人に選ばれる伊東市にしたい」
埼玉県に住む、漫画家の鈴木奈々子(すずき・ななこ)さん。メガソーラー反対で、外国人政策についても主張しています。
●諸派・新人 鈴木奈々子候補(52):
「景観を害さないからOKって今の条例は甘いと思います。私はメガソーラーを厳しく扱いたいと思っております。今の景観条例では守り切れません」
「観光で稼ぐ」と訴える、観光協会理事の利岡正基(としおか・まさき)さん。
教育・子育て政策の充実も主張しています。
●無・新人 利岡正基候補(52):
「子どもが増えている町で、子育て支援だけで増えている町はないんです。働く場所が必要です。2つ目は住む場所が必要です。3つ目は子どもたちの教育環境が必要です」
「清潔で正直な政治」を掲げる、石島明美(いしじま・あけみ)さん。
●無・新人 石島明美候補(58):
「皆様から頂戴した税金を市民のためだけに使うわけです。物価高対策、私はこれが緊急の政策だと断じて固く思っております」
市長給与の削減や1人1万円の現金給付を訴えています。
●無・新人 岩渕完二候補(73):
「伊東市役所の中で一生懸命、普通に働いている人たちがもっと誇りを持って働きやすい環境を作る。それが市長たる、リーダーたる者の役目であることは間違いない」
市政の透明化を訴える、NPO法人代表の岩渕完二(いわぶち・かんじ)さん。ユニークな選挙戦を展開しています。
●社民党 ラサール石井参院議員:
「市長というのは誰がなるかによって、その市の運命が変わる」
12日は、高校の先輩が応援に駆け付けました。
薬局チェーン顧問で、会社役員の黒坪則之(くろつぼ・のりゆき)さん。医療態勢の充実を訴え、様々な業界での経験を強みとして訴えます。
●無・新人 黒坪則之候補(64):
「医療、経済、教育、この3つを実践し、実績を上げてきた。薬剤師や介護士、こういうものを今も全国から伊東の医療のために集めております」
兵庫県に住む、元会社員の大野恭弘(おおの・やすひろ)さん。図書館建設による商店街の活性化や、名物グルメの創出などを主張しています。
●無・新人 大野恭弘候補(58):
「図書館を商店街の近くに置くことによって、人通りを回復させるということです」
今年2回目となる、“異例”の伊東市長選。投開票は、14日です。

