会期末が迫る中高市政権の補正予算が成立 一方で年収の壁をめぐる協議が大詰め

 会期末が17日に迫る中、経済対策の裏付けとなる高市政権の補正予算が16日成立しました。焦点の議員定数削減は持ち越しとなった一方で、年収の壁をめぐる協議が佳境を迎えています。

 17日午後6時から始まった高市総理と日本維新の会・吉村(よしむら)代表の党首会談。

 18日に迫った、臨時国会の会期末。焦点となっていた、議員定数の削減は年明けに持ち越しとなりました。

会期末が迫る中高市政権の補正予算が成立 一方で年収の壁をめぐる協議が大詰め

●国民民主党 榛葉賀津也幹事長:
「おそらく今週がヤマでしょう」

 一方で年収の壁をめぐる協議が大詰めを迎えています。

 17日会期末を迎える、臨時国会。そんな中、大詰めを迎えているのが「手取り」を増やす議論です。写真撮影待ちの、なが~い行列も…。

 きのう夜、静岡市で開かれた国民民主党・榛葉幹事長の国政報告会。ゲストは、玉木代表です。最初の話題は…。

●国民民主党 榛葉賀津也幹事長:
「全国が注目する、注目せざるを得なかった伊東市長選挙が行われ、推薦した国民民主党の杉本憲也さんが見事に当選できました。本当にありがとうございます」

●国民民主党 榛葉賀津也幹事長:
「103万円の交渉が今佳境に入っています。103万円の壁が160万まで上がったという報道がありますが、それは違いますよ。160万まで上がっているのは年収200万円までの方です」

 現在は「基礎控除」が58万円で、年収ごとに決まる「給与所得控除」の最低額が65万円となっていて、合わせて123万円が、多くの人の「非課税枠」です。

 その上で、年収200万円以下の人に限って、特例で控除を37万円上乗せして、部分的に「年収の壁」を160万円としています。

 自民党は今回、それぞれ4万円と10万円増やすことで、178万円まで「壁」を引き上げる方針です。「基礎控除」と「給与所得控除」で8万円が増えれば、所得税率5%なら4000円、10%なら8000円だけ、年間の手取りが増えることになります。

 ただ、国民民主党が目指すのは、特例の47万円の対象拡大。実現すれば、数万円単位で手取りアップが期待できます。

●国民民主党 榛葉賀津也幹事長:
「おそらく今週がヤマでしょう。ただ、最後は技術論じゃないんですよ。最後は政治決断、胆力を持った大将同士が最後の真剣勝負でどこに落とすか。その舞台に立つのは、東の高市早苗さんと西の玉木雄一郎です」

●国民民主党 玉木雄一郎代表:
「この前、榛葉幹事長が高市総理と予算委員会でやり取りしたら、びっくりしたのは高市総理も「対決より解決ですから」と言っていましたね。著作権料を払ってもらいたいなと思ってね(会場大笑い)。年収の壁の引き上げ。これは本当、今週がヤマだと思います。物価が高いなと思って困っているのは低所得者だけではありません。みんな困っている。そんな思いをしっかり胸に刻んで、最終的な政治判断をしていきたいと思っています」

 玉木代表は伊東市長選の結果についても言及しました。

●国民民主党 玉木雄一郎代表:
「我が党の推薦によって、若い世代・現役世代の支持がある程度伸びたのは事実だと思う。物価高騰の中で一生懸命働いてる人がなんか報われた感じがしないという、そういう意識が非常に高まっていますよね。ぜひ頑張る現役世代を、応援するような政策をしっかりと伊東市政で進めてもらいたい」

会期末が迫る中高市政権の補正予算が成立 一方で年収の壁をめぐる協議が大詰め
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