人気ゲーム「桃太郎電鉄」のキャラクターを使った教材で地域の課題を通じて「投資」を学ぶ 浜松市立高校

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NISAなどの普及で私たちの生活にも身近になりつつある
「投資」。地域の課題を通じて投資を学ぶ授業が静岡県内で行われています。

「お願いします」

 浜松市立高校2年生の教室。

 行われていたのは公民の科目「公共」の授業です。

 大人にとっては聞きなれない科目ですが…。

野田幹太先生(地歴公民担当)
「法や政治、選挙も含めて経済、国際的なことを自分の身近に置き換えながら解決を考えていく科目」

 「公共」は国内の高校で「現代社会」の代わりに3年前に新設された必修科目です。

 この日のテーマは「投資」

先生は静岡銀行の行員

「お金を増やすにはどんな方法があるのかなというのを、グループの皆で話し合ってください」

 教壇に立っているのは先生…ではなく、静岡銀行の行員です。

 授業で使うのは人気ゲーム「桃太郎電鉄」のキャラクターを使った教材。

 静岡銀行では投資への理解を深めてもらおうと、今年6月からこの教材を活用しながらゲーム形式での出張授業を行っています。

 生徒たちはグループに分かれ、それぞれ銀行の役になります。

 そして、静岡県内で起こる様々な課題へいくら投資をするかグループで考えていきます。

 扱うテーマは「サクラエビの不漁」や「天竜川の氾濫を防ぐには」など静岡に関する出来事が中心です。

 それぞれが持っているお金を出し合い、その合計金額に応じて投資が成立するかどうかが決まります。

 ゲームでは成功すれば手持ちのお金が増えたり、失敗すると減ってしまうという投資の基本的な仕組みを疑似的に体験できます。

「成功でした~」(拍手)

静岡銀行 営業戦略企画グループ 山下裕成さん
静岡銀行 営業戦略企画グループ 山下裕成さん

生徒
「最初は自分がどれだけ出すかで変わってくるかと思ったけど、相手がどう出るかによって変わってくるのが魅力というか良いところだなと」

生徒
「自分が損をすることがあまりないと思っていたんですけど、もしも失敗したときに損をするということを改めて学んだ」

静岡銀行 営業戦略企画グループ 山下裕成さん
「もちろん投資というのは リスクもありますし、そういうのをゲームコンテンツの「失敗」とかありましたけど、そこを通じてリスクリターンの考え方を生徒たちに学んでいただけたのかなと」

 一見、難しそうに感じるお金の仕組み。

 身近に感じられるように工夫をすることで、子どもたちへの理解にも繋がっています。

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