国の有形文化財「安倍川橋」に落書き 40万円かけて除去作業始まる 静岡市

 静岡市の安倍川橋で落書きが見つかった問題で、5日午後、市が依頼した業者による除去作業が始まりました。作業は今週中に完了する見込みです。

 落書きが見つかったのは、静岡市葵区弥勒の安倍川橋の橋脚部分です。5日午後、市が依頼した業者が薬剤などを使って除去作業を始めました。

和田佳代子記者:「ハートのマークや、英語でスマイルの文字、そして橋とその下に川が流れているような落書きがあります」

 静岡市によりますと、落書きは8月28日、パトロールしていた国土交通省静岡河川事務所の職員が発見。合わせて3か所で確認され、大きいもので幅6メートル、高さ1.7メートル。油性の塗料のスプレーで書かれたとみられます。

 8月、駿府城公園や市役所周辺で13カ所の落書きが確認されていて、市はいずれも警察に被害届を提出しました。安倍川橋は骨組みが三角形になる「トラス橋」と呼ばれる特徴的な構造で、今年、建設から100周年。「国土の歴史的景観に寄与している」として8月、国の有形文化財に登録されたばかりです。

落書き
静岡朝日テレビ

能地優アナウンサー:「落書きを消す作業ですが、1時間経ってやっと5分の1程度が終了しました」

 落書きの除去には、およそ40万円かかる見込みで、市は今週中に作業を完了させたいとしています。

能地優アナウンサー
静岡朝日テレビ