“ナフサショック”で医療現場がピンチ 深刻な容器不足で粉薬に変更し分包紙で処方 ところが分包紙も…
膠着する停戦協議。私たちの生活への影響は。様々な製品の原料となる、石油製品のナフサ。静岡県内の医療現場でも対応を迫られています。
静岡市駿河区にある「なかざわこどもクリニック」。毎日、多く使用している手袋や注射器は、いずれも石油由来の製品です。1日に使うゴム製手袋は、およそ200枚。今は、政府が備蓄していた医療用手袋を購入して対応しています。一方で、注射器はこれまで使っていたものが手に入らず、現在は価格が高い製品で代用していて、コストが膨らむ状態が続きます。
なかざわこどもクリニック 中澤祐介院長:「その日注射器がなければ、その子に注射を打ってあげられないので、ないのは考えられない」
院内に張られた、お知らせ。そこには、「調剤薬局で、シロップ用の薬剤用容器の不足が始まっている」との記載が。
なかざわこどもクリニック 中澤祐介院長「(影響が)薬の容器にまでくるかと、はじめ聞いた時は驚いた」
クリニックの前にある薬局では…。
さざんか薬局 似内雄太管理薬剤師:「今回シロップ容器が底を尽きてしまう可能性が出てきたので、粉薬の処方の検討をお願いした」
これまでは、発注すれば翌週には届いたというシロップの容器。しかし、5月上旬ごろから納品が途絶え、一部の規格を除けば、いつ届くのか見当もつかないといいます。
さざんか薬局 似内雄太管理薬剤師:「20%~30%程度の在庫量で、正直かなり厳しい」
Q.こういった状況はこれまであった?
A.「(容器が)今まで入ってこなかったという状況は経験したことがなく、急にということで、我々も非常に驚いて、どうしようかという状況」
やむを得ず、クリニックに依頼したのが粉薬への置き換えです。2週間ほど前から、シロップと同じ効能の粉薬を、分包紙に詰めて処方することに。ただ、ここ数日で分包紙にも、“ナフサショック”の影が。
さざんか薬局 似内雄太管理薬剤師:「実は納期が未定になってしまった。粉薬もシロップも渡せなくなると、患者に迷惑をかけてしまうので、それだけは何とか避けたい思いで今は在庫確保に尽力している」
なかざわこどクリニック 中澤祐介院長:「協力してもらえる人には協力してもらっているが、仕方ない場合は(シロップ薬を)出すので」
クリニックでは、患者ごとに無理のない範囲で、粉薬への変更をお願いしています。
なかざわこどもクリニック 中澤祐介院長:「患者さんの日々の生活・病気・予防に関わるものにまで影響が出ることはあってはならないと思うので、一刻も早くこの状況が収まってくれるのを期待している」