オール静岡で挑む、世界の海を変えるかもしれない新たな技術とは…!? カギとなる「SBH」って何?

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●高市早苗総理大臣:
「高市内閣では行き過ぎた緊縮志向と未来への投資不足の流れを断ち切り、国内投資を徹底的にてこ入れします」

 今週閣議決定された、“高市カラー”の日本成長戦略。AI・半導体をはじめとした17の分野に、2040年度までに370兆円以上を官民で投資する計画です。

 静岡県の場合、駿河湾に面し、探査船「ちきゅう」が清水港を母港とすることもあって、海洋分野での投資が期待されています。

 そんな海洋分野との掛け合わせで、期待される新たな取り組みが…。

 こちらの白い粉末に水をかけると…。発生しているのは、水素です。

●三協テクノ 吉田直美社長:
「将来的にはいろんな港で、水素船が走っているのを夢見てやっている」

●日本軽金属 大久保学さん:
「水素エネルギー社会実現のための切り札になる」

●赤阪鐵工所 村松雄介さん:
「社会実装への第一歩を静岡県発として進めていきたい」

 オール静岡で挑む、世界の海を変えるかもしれない新たな技術とは…!?

 焼津市にある、赤阪鐵工所。創業から100年以上。船のディーゼルエンジンを製造し、国内外の船を支えています。

●赤阪鐵工所 村松雄介さん×片寄アナ:
片寄:「陸に船がありますけど、こちらは何をされているんですか?」
村松:「『SBH』という粉末を使って水素を発生させる装置。それを搭載した船を開発している」
村松:「『SBH』は水素化ホウ素ナトリウムという物質で、水をかけると簡単に水素が取り出せる」

 こちらの白い粉が、「SBH」。水をかけると…。

●赤阪鐵工所 村松雄介さん×片寄アナ:
片寄:「いきなり底からブクブクと上に上がってきましたね。大きな泡を出しながら」
村松:「反応性はすごい高くて、すぐに大量の水素が取り出せる」

 二酸化炭素を排出しない“クリーンエネルギー”として、すでに車や一部の船舶などにも使われている水素。それと比べた、「粉末SBH」のメリットが…。

●赤阪鐵工所 村松雄介さん:
「(車の燃料に使われる)高圧水素だとタンクが必要で設備が大きくなる。液体水素はマイナス253度で冷却しなければいけない」

 現在、主に燃料として使われる高圧水素や液体水素は、専用のタンクなどの設備が不可欠です。それに対して、粉末のSBHは常温でも保存でき、設備投資のコストも抑えられます。

 また、同じ量の水素を運ぶ場合、高圧水素や液体水素よりも、3分の1ほど圧縮されるため、運送コストが大幅に抑えられるといいます。

 2月には、海上での試験も実施。現在の試算では、400グラムのSBHで、小型ボートがおよそ30分航行可能です。

 将来的には、大型の船舶にも活用したい考えで、実現すれば、船の積載量を増やすことにつながります。

 カギとなる「粉末SBH」を製造しているのが、日本軽金属です。

●日本軽金属 小澤康平さん:
「こちらの工場はSBHを製造する工場。使用済みのSBHはメタホウ酸ナトリウムになるが、使用済みのものは廃棄するしかなく、資源循環の観点から好まれてこなかった」

 その課題を解決したのが、「SHALBO製法」という新しい技術です。

 これによって、使用済みのSBHから出た「メタホウ酸ナトリウム」をSBHの主成分として再生することが可能に。

 SBHの原料は輸入鉱物に頼っているのが現状ですが、理論上は、再利用前と再利用後のメタホウ酸ナトリウムは同じ量になるため、国内での資源循環のみで、製造できるようになるといいます。

 オール静岡で挑む、プロジェクト。近い将来、駿河湾から世界の海の常識を覆すかもしれません。

●日本軽金属 小澤康平さん:
「ガソリンや軽油をSBHに置き換えることが将来の夢」

●赤阪鐵工所 村松雄介さん:
「実用化に向けて、静岡県の企業で静岡から発信できるところはやりがいを感じている」

オール静岡で挑む、世界の海を変えるかもしれない新たな技術とは…!? カギとなる「SBH」って何?