「早く戦争が終わればいいと思っていた」81年前の静岡空襲の体験者が悲惨な戦争の記憶を小学生や高校生に伝える 静岡市
笑顔で触れ合う子どもたちとお年寄り。この日、静岡市葵区の介護施設では交流イベントが行われていました。
その中で戦争の語り部として子どもたちと 向き合う人が…
●鈴木富夫さん:
「子どもさんに話すのでどうしようかなと思って」
鈴木富夫さん(98)。81年前の静岡空襲の体験者です。アメリカ軍のB29の爆撃により、一夜にしておよそ2000人の静岡市民の命が奪われた静岡空襲。当時17歳だった鈴木さんは母と妹2人の家族4人で戦火から逃げていました。
そんな悲惨な戦争の記憶を来ていた小学生や高校生に伝えました。
●静岡空襲体験者 鈴木富夫さん:
「B29の攻撃というのは5、6機の編隊で来て、静岡の上空で焼夷弾をバラバラと落としました。」
今の静岡市葵区八番町辺りに自宅があった鈴木さんは、空襲が始まると母に連れられ家族4人で安倍川の土手へ向かっていました。しかし、川の土手は上から丸見えだと母を説得し、土手の手前、今の葵区田町付近の家の軒下で戦火をしのいだといいます。すると、当初目指していた方角では…
●静岡空襲体験者 鈴木富夫さん:
「土手から安倍川の川原にかけて焼夷弾がバラバラと落ちました。」
「蜂の巣をつついたように悲鳴を上げて皆さんが四方八方に逃げていきました。」
この空襲を鈴木さん家族は生き延びました。鈴木さんの判断が家族の運命を分けました。
●静岡空襲体験者 鈴木富夫さん:
Q戦争中はどういう事を思っていましたか?
「戦争は早く終わってくれれば良いと思っていましたね。」
●小学3年生:
「戦争はつらいものなんだな思った。」
●小学4年生:
Q戦争はしたくない?
「めっちゃ思います。この体じゃ表現しきれなくらいやめてほしいと思った」
参加者との年の差は90歳以上。鈴木さんの思いは確かに子どもたちの心に届いていました。