富士山閉山 朝から多くの駆け込み登山者の姿 静岡県は閉山期の富士登山について、登山届の義務化を検討
●堀優奈アナウンサー:
「午後5時すぎの富士山御殿場口新5合目です。先ほどフェンスが設置され山頂へと続く登山道が通行止めとなりました」
先ほど午後5時に閉山した富士山。10日小山町の須走口(すばしりぐち)には、多くの駆け込み登山者が訪れました。
●イギリスからの登山者:
「今が(登山の)シーズン終盤だなんて全然知らなかった。だからギリギリ間に合ってよかった。」
●堀アナ:
「富士山須走口5合目に来ています。きょうはあいにくの天気ですがこれから登山をする人の姿があります。
10日は、およそ2カ月半にわたる富士山の夏山シーズン最終日。
あいにくの天気となりましたが、小山町の須走口(すばしりぐち)には、朝から多くの駆け込み登山者の姿が。
●イギリスからの登山者:
「今が(登山の)シーズン終盤だなんて全然知らなかった。だからギリギリ間に合ってよかった。
●長崎からの登山者(70代):
「(本当は)9月初めごろに行きたいと思っていたが全然(山小屋の)宿が取れず、きょうが1つだけ開いていたのでやむを得ず。(宿泊する山小屋から)登っていくかどうかはその時点で天候を見ながら考えたい」
午後2時までに200人以上が訪れたきょうの須走口。
● きのう登山したアメリカからの登山者:
「プロポーズ」
Qプロポーズで富士山に登ったということ?
「うん」
Q今の気持ちは?
「とてもうれしい。疲れたけど、とてもうれしい」
●須走口五合目入山受付 木村幹夫さん:
「須走口はあまり救助もなく、大きなトラブルもなく終わったのでホッとしている。来年でも再来年でも来られる山なので、そういう意識を持って来年来てもらえるとうれしい」
●仙島英明カメラマン:
「大雨による影響で富士山スカイラインは通行止めとなっています」
停滞する秋雨前線の影響で、雨の中での閉山となった富士山。
9日は富士宮口5合目で、土砂崩れが発生し、車3台が土砂に巻き込まれました。
また、9日の朝には、山頂付近で50代の男性、富士宮ルートの新7合目付近では、60代のタイ国籍の男性が意識不明に。いずれも救助後に死亡が確認されるなど、閉山の直前まで遭難が相次ぎました。
●東富士山荘 米山千晴さん:
「(風で)体を持っていかれるような感じ。気温はもう10℃ぐらいですからかなり寒いと思います」
県警などのまとめによると、今年は開山日からきのうまでに、静岡県側で5人が死亡。遭難者数も去年から1.7倍程度増加し、けが人も増えています。
●県警山岳救助隊員 杉本拓哉さん:
「今年も転倒による負傷、そして行動不能ということで遭難が多いように感じます」
こう話すのは、県警・山岳救助隊員の杉本さん。県の規制が進んだことで、弾丸登山者は減ったと話しますが、疲労による体調不良者が目立ったそうです。
●県警山岳救助隊員 杉本拓哉さん:
「根底にあるのは、そもそも体力不足ということで、体力がなくて登れなくて疲れちゃったよ、疲労だよっていう通報もあるので、その辺はやはり日本一高い富士山に登るっていう準備をして、トレーニングをしてから登ってもらいたい」
後を絶たない遭難と救助にかかる費用をめぐっては、行政も動きを見せています。
●鈴木知事:
「(山梨県と)検討を進めてきておりまして段々と集約をされてきておりますので遠からずですね 発表できる段階にきているという風に思っています。」
県の関係者によりますと、県は閉山期の富士登山について、登山届の義務化を検討。届け出をせずに救助が発生した場合には、何らかのペナルティーを科すことも視野に調整が進んでいます。
ただ、山小屋や救護所が全て閉鎖される閉山期間。地元自治体からは、この期間の遭難に対し、厳しい声も。
●富士宮市 須藤市長:
「冬山で消防隊員が二次遭難になったりすることのないように、(救助用の)ヘリコプターの費用負担についても いろいろな準備をして遭難しないよう形で登山者には対応してもらいたい」
閉山期の登山対策を巡り、富士山周辺の自治体は鈴木知事に対し、「救助ヘリ費用の有料化」を要望。富士山の安全性とルールの在り方が問われる中、閉山期間中の登山について、山岳救助隊は…。
●県警山岳救助隊員 杉本拓哉さん:
「隊員の二次遭難を考えると、冬は非常にリスクが高い。(冬は)時間も人数もかかるので、遭難すれば簡単に救助には行けないというようなところを念頭に置いて、冬の登山を考え直していただきたい」