「清水でお産ができなくなる…」市立清水病院“産科廃止”に職員悲痛、市民からも不安の声 突然の発表から5カ月「静岡市の説明は親身とは言えない」

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 静岡市は来年度から市立清水病院の運営を民間委託するタイミングで、産科を廃止する方針を決めています。この病院の運営について28日の市議会でも論戦となっています。職員の思いを取材しました。

堀努静岡市議:「清水病院の運営体制が大きく変わろうとする中、我が会派にも医療従事者や市民から不安の声が寄せられています。市としての責任と決意を示していただきたい」

 28日から始まった静岡市議会の統括質問で論戦になったのは。

職員Aさん:「この先どうなっていくのかという不安は依然ありますね」

 こう口にするのは来年4月から運営が清水厚生病院に移行される市立清水病院の職員です。慢性的な赤字が続く清水病院。市は運営が変わるタイミングで、分娩を行う産科機能を廃止する方針です。

職員Bさん:「働き口がなくなる可能性がある職場の仲間が出てきてしまった」

 この職員たちは市が3回開いてきた職員向け説明会に出席。今後の待遇などについて少しずつ分かってきたと言いますが。

職員Aさん:「やっぱり我々が知りたいところはちょっとはぐらかされてしまう、と言いますか、ちょっと親身とはまだ言えないかなと感じます」

 清水病院の運営変更に関する難波市長の突然の発表から5カ月。医師や看護師を含め、退職を検討したり、すでに転職活動を始めた職員もいるといいます。病院に残る職員にも体制や地域医療を心配する声が。

職員Bさん:「これから清水区で大きな総合病院、基幹病院であるところでお産ができないというのは、やはり清水区民にとっても町にとっても、一つ衰退と言わざるを得ないのかなと」

 清水病院での分娩は去年1年間で189件と10年間で半分近く減っています。市は清水区に分娩可能な診療所が4月にできたことを受け、産科廃止に舵を切りました。

 市は駿河区にある済生会病院と協定を結び、清水区のお産を取り巻く体制は維持する方針です。それでも。

職員Bさん:「お産が強い病院というのはいくつかあると思うんですけど、ただ実際清水から移動距離も移動の交通費もいろんな面もかかってくるという問題が出てくる」

 一方、患者からは様々な声を聞いているといいます。

職員Aさん:「不安な気持ちになっている方が…この先どうなるのかなって聞いて(くる)」

職員Bさん:「赤字があるというのは事実なので、(産科廃止は)仕方ないねという声掛けをしてくれる方も」

 28日の市議会では今後のあり方について議論に。

静岡市 難波喬司市長:「指定管理者制度移行後も、市立清水病院は公立病院としての責務を果たし、地域住民が引き続き政策医療を継続的に受けられる医療提供体制を構築していきます」

 県内では下田市など賀茂地域で去年1月、分娩対応が終了。菊川市では市立総合病院が今年度から分娩の取り扱いを休止しています。さらに御殿場市は市内で唯一の分娩施設が今年度いっぱいで終了。小山町と協力し、新たに分娩可能な診療所を2028年度に造る計画です。

 県内各地で分娩施設の存続が厳しくなっている中、必要とされるのは。

職員Cさん:「今は病院、行政と職員という構造になっているように見えるかもしれないが、市民もやっぱりそこに入れて」

職員Bさん:「市はそういった決断をしたからには、やっぱり強い覚悟を持ってあとは責任感を持って市民に説明してほしいなと強く思いますね」

「清水でお産ができなくなる…」市立清水病院“産科廃止”に職員悲痛、市民からも不安の声 突然の発表から5カ月「静岡市の説明は親身とは言えない」