5年ぶり開催の静岡マラソン 中盤までは一騎打ちも…小田俊平選手が独走し初優勝 静岡市

 静岡マラソンが10日、5年ぶりに開催されました。恵まれた天候のもと、序盤から激しい首位争いが繰り広げられたほか、沿道からは温かな声援が送られました。

 5年ぶりに開催された静岡マラソン。1万人を超えるランナーが駿河路を駆け抜けました。

 レースは序盤、「時の栖」の板垣辰矢選手とコマネチランニングクラブの小田俊平選手が競り合う展開に。その後方から虎視眈々と上位を狙うのが、清水町出身でSGホールディングス所属の佐藤悠基選手。2012年のロンドンオリンピック出場経験を持つ実力者です。

佐藤悠基選手:「静岡でレースをする機会もなかなかないので、がんばって元気に走っているところを見せたい」

 先頭争いは、27kmすぎに動きが。

片山真人アナウンサー:「ここまでトップを走っていた板垣辰矢を捉えて小田俊平がトップに躍り出ました。27キロをすぎて20秒の差をつめて一気に1位に躍り出た」

 トップに躍り出たのは小田。板垣との差をグングン広げていきます。一方で…。

橋本ありすアナウンサー:「この下り坂を使って佐藤悠基が一気に前の選手を抜いていった」

 佐藤選手も35km過ぎから一気にギアをあげトップを追走しますが、小田が後続を寄せ付けず…。

実況:「小田俊平、青学時代の思い出の大会で初優勝」

 2時間15分36秒でフィニッシュ。静岡マラソン初優勝を果たしました。

コマネチRC 小田俊平選手:「僕と板垣選手の2人きりになって一騎打ちになったのは予想外だった。優勝することができて、自己ベストを出せたことがうれしい」

 そして今回の大会では、難波喬司市長の発案で「おもてなし処」が初めて設置されました。記録を狙うだけでなくマイペースでも楽しめるように、との思いからです。中盤の22キロ地点、第四関門を通過できなかったランナーには、温かい静岡おでんと豚汁が先着100杯ずつ用意され、利用したランナーは心と体を満たしているようでした。