自己ベスト達成…伊地健治アナウンサー54歳の背中を押したのは 歴代ランナーから引き継がれた『お守り』 /静岡マラソン

 1万人を超えるランナーが参加した今年の静岡マラソン。その1人が静岡朝日テレビの伊地健治アナウンサー54歳。伊地さんにとって初めての静岡マラソンです。ダイエットを目的として6年前からランニングを始めた伊地さん。そこからマラソンの虜に‥自己ベストは3時間15分で、今大会の目標はサブスリー、3時間を切ること。連日、練習を重ねてきました。

伊地健治アナウンサー

伊地健治アナウンサー:「今まで12回、マラソン大会に出場した。県外や知らない街を走ることがあった。ここはどこを走っても『あそこはこんな思い出がある』。一番知っている道。初めての静岡マラソンだけど、ようやく…『ふるさとに帰ってきたぞ』」

後輩アナの取材を受ける伊地アナ

 そんな伊地さんには、心強い味方が…

伊地アナ:「背中を押してくれる“お守り”。“とびっきり!ランナーお守り”」

 大会の数日前、静岡マラソンの経験者でもある橋本ありすアナウンサーが激励とお守りを渡すために伊地さんのもとへ。

ポケットには『お守り』が

橋本ありすアナウンサー:「特別なお守りなんです。静岡朝日テレビのアナウンサーが走ってきた。歴代のランナーがこのお守りを持って走ってきた。とびっきり!のMCをされていた大沼啓延さんからもらったお守り。私も次のランナーに受け継いでもらうために持っていた」

伊地アナにお守りを託す橋本アナ

 毎年、静岡マラソンを楽しみにしていた大沼さん。
 
大沼啓延さん:「無理せずに頑張れ。いい笑顔だ、大丈夫。あの笑顔だったら」

橋本アナ:「びっくりした。大沼さんがいた。うれしい」

大沼啓延さん

 仲間の思いが込められた大切なお守り。

伊地アナ:「後ろのポケットに入れるので、絶対に背中を押してくれる。足が止まりそうになっても」

 伊地さんは言いました。「マラソンは1人だけど1人じゃない」。

 ふるさと静岡を駆け抜ける42.195km。序盤から快走を続けます。その様子に仲間も‥

(実況・石田和外アナウンサー)
「3時間を切るペースでここまで走れている伊地健治アナウンサー。私30年近く一緒にアナウンサーとして働いてきた仲間なので、マラソン中継に伊地さんが出てくるのは不思議な感じがある。細くなりましたよね」

 レースは中盤。海岸線を走る国道150号へ。

伊地アナはかつて「メタボ」だった

ランニング仲間:「伊地さん頑張って! 笑顔!笑顔!笑顔!」

 ランニングを通じてできた仲間からのスペシャルドリンク。しかし、35km地点。ここまでの疲労なのか!?。足を止める伊地さん。それでも…

応援:「ファイト まだまだ」

 背中を強く押されて前へ…

35km地点でアクシデント

 伊地さんはどんな思いで42.195kmを走ったのでしょうか? サブスリーには届きませんでしたが、記録は自己ベストを7分以上更新。3時間7分42秒でフィニッシュ。

自己ベストを7分以上更新しフィニッシュ

伊地アナ:「あぁ悔しい! サブスリーにはとどきませんでしたが、市民ランナーとしてこんなに注目してもらってありがたい。3時間10分を切るのは自己ベストで過去の自分を超えられたので、年齢を重ねると衰えるのではなくて、まだ自分に「伸びしろがあるな」と感じている。来年は55歳“ゴーゴーサブスリー”を目標に頑張りたい」

来年は“ゴーゴーサブスリー”を目指す

 互いの健闘を讃えあうランナーたち。今回の静岡マラソンは1万人を超えるランナーが参加し、完走率はおよそ90パーセントでした。