対戦相手は春までのチームメイト 熱海対裾野 高校野球選手権静岡大会

 部員不足で他校から助っ人を借りて出場した熱海は、この春まで連合チームを組んでいた裾野と対戦しました。

 連合チームでの出場が続いていた熱海。今大会は特別措置を受け、沼津商業から1年生4人を借りて単独出場です。

 初戦の相手は、去年秋から今年の春の大会まで連合チームを組んでいた裾野。元チームメートを相手に熱海唯一の3年生、エース矢吹がマウンドに立ちます。

 その矢吹、制球が定まらずフォアボールでランナーをためると裾野の4番渡辺。そして5番川口。連続でタイムリーを浴びいきなり2点を失います。しかし矢吹はこれで崩れません。4回には3者連続三振。チームを鼓舞します。

 1点を追う熱海は6回。助っ人の2番長谷川。チーム初の長打で出塁するとすかさず3盗。続く矢吹の打球がエラーを誘い同点。さらに相手のバッテリーミスから矢吹が逆転のホームを踏みます。

 熱海は8回にも助っ人・杉山のタイムリーなどで2点を追加。最後は矢吹が12個目の三振を奪い、熱海が2006年以来の夏1勝です。

杉山海翔(沼津商1年):
「少ない練習の中で熱海高校さんと絆を深められて、全員で戦うってことと試合を楽しむことができたんじゃないかなと思います」

矢吹諺主将:
「お互い今まで一緒にやってきた仲なので、ありがとうという気持ちが強くて、勝ってうれしいというのも もちろんありますし、次の試合も裾野の子たちの思いも一緒に戦えたらなと思います」