掛川西高いよいよ甲子園初戦 主将の山下陸人と日本航空・小林幹汰は小中時代のバッテリー 聖地で再会へ

夏の甲子園、静岡代表の掛川西は10日の初戦で山梨代表の日本航空と対戦します。異なる進路を選んだ元バッテリーの2人が3年越しの約束を叶え、聖地で再会します。

能地優アナウンサー
「掛川西の選手たちが兵庫県の連練習会場に入ってきました。これから初戦に向けた最後の練習が行われます。

 10日の初戦に向けて、先ほどまで兵庫県内で最後の調整を行った掛川西の選手たち。

 守備ではシートノックを中心に、打撃ではフリーバッティングで汗を流しました。

 エースの高橋は、キャッチボールを中心に軽めの調整。

 聖地のマウンドに上がる準備は万全です。

掛川西 髙橋郁真投手
「結構いい感じで調整できているので、試合でもこの感じでいきたい。自分たちは甲子園ベスト8という目標を掲げているので、大事な初戦になると思うが、自分たちの野球は泥臭く一生懸命やっていきます」

7日開幕した106回目の夏の甲子園。

 静岡代表の掛川西は、26年ぶりの出場です。

 初戦の相手は山梨代表の日本航空。

 地方大会5試合で43点を挙げた打線に、ピッチャーは左右2枚看板をそろえ、投打バランスの取れたチームに仕上がっています。

9日の練習

掛川西 山下陸人

 くしくも、隣県同士の“富士山対決”となった掛川西の初戦。

 この一戦に特別な思いを持って臨むのが、キャプテンの山下陸人。

掛川西 山下陸人主将
「(日本航空)セカンドの小林幹汰が小中同じチームでした」

 日本航空の4番バッター、小林幹汰。

 2人は小学生のとき、浜松南リトルでバッテリーを組んでいました。

掛川西 山下陸人主将
「自分がピッチャーで、小林がキャッチャーです。自分が変な球を投げても止めてくれたり、一番仲の良いチームメイトで、本当に信頼し合っていた選手なので、毎日一緒に頑張ったのが一番の思い出です」

 遠征に向かう移動のときも、メダルをかけての記念撮影も、いつも隣同士でした。

 甲子園を前に、山下が対戦したい選手に挙げたのは、「日本航空 小林幹汰」。

 「小中のチームメイトで、甲子園で真剣勝負がしたい」

掛川西 山下陸人選手

日本航空 小林幹汰

 先に、甲子園出場を決めていた小林も―

日本航空 小林幹汰選手
「LINEとかSNSで絶対甲子園来いよって言ったりしていて、それで掛川西が勝ち進んでくれたので良かったです。自分は掛川西と戦いたかったので、(主将の)藤森には掛川西を引いてきてくれって頼んでいました。山下とは小学校時代からきつい苦しい場面や練習を一緒に乗り越えてきた。やっぱりこれは運命だなって思いました」

 運命を引き寄せたのは、中学を卒業するときに交わした、ある約束…。

日本航空 小林幹汰選手

甲子園で再会へ

 掛川西 山下陸人主将
「甲子園で絶対会おうという話をして、最後別れました」

 3年の時を経て、10日2人が憧れの地・甲子園で再会します。

日本航空 小林幹汰選手
「高校3年間で相手も自分も成長しているところがあると思うので、自分の成長をプレーに出して見せつけたいです」

掛川西 山下陸人主将
「こんなチャンスは滅多にないので、本当にこの運命を大事にして、お互い成長した姿で、ガチンコ勝負で、最後いい試合ができればと思います」

リトル時代の2人