「甲子園夢プロジェクト」の練習会が県内で初開催 特別支援学校の生徒として初めて夏の静岡大会に出場した池田謙信選手も参加
「高校野球をやりたい」という特別支援学校などの生徒をサポートする「甲子園夢プロジェクト」の練習会が、県内で初めて開催されました。
6日、浜松湖北高校佐久間分校で行われたのは、「甲子園夢プロジェクト」の練習会。県内では初めての開催で、東京、愛知、三重、などから特別支援学校などに通う6人の選手が参加しました。
2021年にスタートした「甲子園夢プロジェクト」は、特別支援学校などに通う中高生らの甲子園を目指す夢をサポートする取り組みで、月に1回ほど全国各地で練習会を開催。現在は50人ほどが「硬式野球を楽しみたい」とこのプロジェクトに登録しています。
●京都から参加 塚本健斗選手(高校2年):
「関西での開催はあまりないので、こっちできてやりました。思いっきり野球ができるのが楽しいです」
今回、静岡県内からただ一人参加したのが浜北特別支援学校高等部3年の池田謙信選手。池田選手は、今年1月、「夢プロ」に参加したことをきっかけに本格的に「硬式野球」に取り組み、特別支援学校の生徒としては初めて夏の静岡大会出場。試合への出場は叶いませんでしたが、仲間とともに甲子園につながる夏の舞台を楽しみました。
●阿部隆行代表:
「夢プロとしても3年間甲子園予選に出られず卒業する子もいたが、今回の静岡の池田くんが他の子に夢を与えた。諦めず挑戦したら自分も叶うことを池田くんが証明した」
●池田選手:
「静岡で開催されるのはすごく感謝しています。元々佐久間の県大会に一緒に行った人たちと一緒にやるのが1番感謝」
●片寄翔太アナウンサー:
「さぁ甲子園夢プロの選手と県内三校の連合チームが紅白戦を行います」
硬式野球の実戦は、夢プロの選手たちにとって貴重な機会です。池田選手も夏の大会では叶わなかったバッターボックスに・・・。そして終盤には、ライトを守る池田選手に打球が!
●池田選手:
「ライトフライで最後に取れたのですごくうれしく感じた」
この夏、高校野球は引退した池田選手ですが、野球は続けるつもりで、卒業後も夢プロに参加できるということです。
●池田選手:
「この後の野球は軟式クラブと夢プロジェクトのクラブをやっていきたい」
●阿部隆行代表:
「夢プロを通して障害をあるなし関係なく一緒に野球を楽しめる環境を作りたい」

