『なるはや』は通じるのに『ツーカー』は通じない!? 世代で激変する言葉の常識 職場では課長を『課長』と呼ばない!? 静岡の自治体でも始まった“さん付け革命”

堀優奈アナウンサー:「職場で聞くこともあるこちらの言葉。皆さんはいくつ知っていますか?」

堀優奈アナウンサー
堀優奈アナウンサー

『ツーカー』って何? 街で聞いた世代間ギャップ

30代(女性):「『交通整理する』という言葉は使う。店長がよく使う」

20代(男性):「『ツーカー』…車2台で行くみたいな」

20代(女性):「エイヤ!って感じかな。年上の人が使っているイメージ」

「『ツーカー』…車2台で行くみたいな」
「『ツーカー』…車2台で行くみたいな」

20代は『なるはや』、60代以上は『ツーカー』 言葉の常識が真逆に

 文化庁が公表した「国語に関する世論調査」。言葉の受け止め方に、世代間で大きなギャップがあることが浮き彫りに。例えば、気心の知れた仲を意味する、「ツーカーの」という言葉。60代以上では半数以上が使うと回答しましたが、20代は1割を下回る結果に。一方で、可能な限り急いでという意味で使われる「なるはやで」については、20代の7割が使うのに対し、70歳以上は1割に満たず…。

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『草と言われても分からない』 上司・部下それぞれの戸惑い

 文化庁の調査した言葉を、街の人に聞いてみると─

20代(男性):「この中だと『なるはやで』を使う。『なるはやで』お願いするとか、ちょっと早めにしてくれみたいな」

30代と50代(男性2人上司と部下)
50代:「交通整理する。正直ベース。全部知っている。」

30代:「『えいやで』。これだけ分からない。」

50代:「えい!や!で行くぞみたいな。」

30代:「あーそうですか。」

Q.世代間でギャップは感じる?
50代:「たくさんある。たくさんあるけど無視して頑張っています」

30代:「『草』とか言われて、この間。何を言っているんだろうって」

20代と70代
70代:「言葉が通じないことあるでしょ。最近の若者はどんどん省略するから。何を言っているのか分からない」

Q.『なるはやで』は?
70代:「なるほど? 早く? なるはや…」

20代:「なるべく早く」

70代:「なるほどね。そういう省略されると困るんだよね」

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“課長”“部長”より“○○さん” 若い世代に広がる新しい距離感

 言葉の変化はこんなところにも…。

20代男性:「(上司には)基本は「さん」付けで呼んで、みんなで会議だと、係長とか部長とかそういう呼び方をする。役職で呼ぶと距離があるのかなって感じがする」

20代女性:「コミュニケーションがとりやすいのは「さん」付けかなと思います。(役職は)ちょっと固いかなと思います」

 「課長に部下が呼びかけるときの望ましい呼び方」について、最も多かったのは課長でしたが、4人に1人は「さん」付けとしていて、30年前に比べ17ポイント増えました。

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肩書で育った世代はどう見る? 『人間として対等でいい』

 時代の変化に、“肩書世代”からは…。

50代男性:「○○さんが多いですね。役職で呼ぶときもありますけどフレキシブルに、目上の人はどうしても役職で呼びますね」

80代男性:「僕らは秩序、上から順番というのが染みついている。僕らの時代は肩書で呼んでいたけど」

 戸惑いもある一方で…。

80代男性:「うちの孫は(上司を)名前で呼んでますね。社長とかって言わないみたい」

Q.今の「さん」付け文化はどうですか?

A.「いいじゃない。人間としては対等なんだってことかな」

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県内自治体で初導入 裾野市役所の“全員さん付け”

 職場での呼び方に関する取り組みは、県内でも…。

裾野市市長戦略部長 土屋雅敬さん:「10月中に渡瀬さんの依頼と大橋さんが基本的には市としての概要書を作る」

裾野市戦略推進課長 渡瀬重勝さん:「大橋さんの方でまとめていただければ、それをもって会議で報告をしていけばいいかなと思います」

 裾野市役所では、去年から職場での呼び方を「さん」付けで統一。県内の自治体で初めての取り組みです。こちらの会議に参加しているのは、課長、部長に、職員2人ですが…。

11年目 大橋翔さん:「これまでの打ち合わせの通り11月末をめどに取りまとめの結果を渡瀬さん(=課長)、雅敬さん(=部長)に報告させていただく形でよろしいでしょうか」

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『話しかけやすくなった』 若手も管理職も感じる変化

 若手職員も、上司を「さん」付けで呼んでいます。

裾野市人事課長 杉山龍二さん:「元々は職員同士がもっと気軽に話せる職場にしたいという思いから「さん」付けを導入しました。職員間の距離を近くするイメージ」

裾野市市長戦略部長 土屋雅敬さん:「(部下が)話しやすくなったとは思う。「部長」って改まってくるよりも、話しかけやすくはなったんじゃないのかな」

 部長から璃子さんと呼ばれる、11年目の職員は…。

11年目 西島璃子さん:「部長と呼ぶときにどの部長かもあるので、雅敬さんと呼ばせてもらうと、どなたか分かるので職名で呼ぶよりも伝わりやすい。役職で呼ぶよりも親しみが生まれる」

 この取り組みがスタートして、およそ1年半。職員からの評判も上々だということです。

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