藤井聡太八冠誕生にゆかりの地から『祝福の声』　「本当に感動した」「すごい快挙」　静岡

　前人未到の偉業を達成した藤井聡太八冠。その輝かしい戦績は、今年、静岡の地でも多く刻まれていました。

　４月、静岡市の浮月楼(ふげつろう)で行われたのは、将棋界の８大タイトルで最も歴史がある「名人戦」。当時、すでに六冠だった藤井八冠は、この対局に見事勝利し、その勢いのまま、今年６月、史上最年少で「名人」のタイトルと七冠を達成します。

　また、７月には、沼津市でタイトル防衛をかけた「棋聖戦」５番勝負の第３局が。１勝１敗で迎えたこの対局にも見事勝利し、その後、タイトル防衛に成功します。

　県内で、勝ち星を重ね続けてきた藤井八冠。これまでの静岡県内でのタイトル戦はなんと７戦全勝。静岡とは“相性抜群”のようです。もはや藤井八冠の“勝利の聖地”とも言える静岡。今回成し遂げた偉業に、県内各地の“ゆかりの地”からは祝福の声が。

　ＪＲ沼津駅のすぐ近くにある洋食店「千楽北口店」。７月の棋聖戦５番勝負で、藤井八冠の勝負メシに、この店の「カツハヤシ」が選ばれたことで注目を集めていました。

千楽北口店　大竹浩司店主：「勝負メシはあれからずっと売れている。すごいな、さすが藤井八冠と思った。これで八冠を達成して、これ以上はないと思うが、このあと、いかにタイトルを保持していくのかというのがあるので、ぜひ頑張っていただきたい」

　掛川市にある明治２５年創業の和菓子店「伊藤菓子舗」。今年１月の王将戦で、羽生善治九段(当時)に挑む世紀の対局のなか、藤井八冠と羽生九段、将棋界のレジェンド２人がこの店のようかん(火の羊羹(３種))をおやつに選びました。

　店には朝から、対局で選ばれたようかんを大量に購入する客の姿がありました。中には秋田県から訪れる客もいるなど、まさに藤井八冠効果が。

伊藤菓子舗　伊藤光男店主：「すごい快挙だと思う、八冠なんて。とんでもない人がいるんだと、おめでとうございますと思っている」

　そして、４月の名人戦で、藤井八冠がおやつに選んだクッキーを販売している静岡市のパン屋さんでは…

嶋田光希アナウンサー：「藤井聡太棋士の八冠達成を祝して、こちらの「ぼくたち８人兄弟クッキー」を購入された方に、八冠おめでとうカードをプレゼントしているということです。

ＣＡＴ＆ＢＡＫＥＳ９４５６　永田愛店長：「自分が持っているタイトルを守りながら、ずっと挑戦するのを見ていたので、八冠を達成されて本当に感動したし、素直にすごくうれしい気持ちでいっぱいだった」

　歴史的偉業を成し遂げた藤井八冠。“勝利の聖地”静岡に再び来てくれることを県民が待ち望んでいます。