マダニにかまれたか…日本紅斑熱患者の70代女性が死亡 「自宅の庭で虫に刺された」 静岡県

 静岡県は20日、70代の女性の日本紅斑熱の患者が死亡した、と発表しました。女性はマダニにかまれたものとみられています。

 発表によりますと、熱海保健所管内在住の70代の女性は12日、医療機関に救急搬送され、翌13日に死亡しました。血液を検査したところ、女性が日本紅斑熱に感染していたことが確認されました。女性は「自宅の庭で作業中に虫に刺された」と話していて、マダニに刺され、感染したものと推定されています。

 日本紅斑熱はマダニを介して感染するもので、人から人へは感染しません。県内では2000年以降、53人の患者が確認されていて、このうち7人が死亡しています。

 ハイキングや農作業、ガーデニング中にマダニにかまれるケースが多く、県は11月ごろまではマダニの活動が活発だとして、野山や草むら、畑などに入るときには長袖、長ズボン、首にタオルを巻くなどしてなるべく肌が露出しないよう注意を呼び掛けています。

マダニ 静岡県提供