「引佐赤十字病院」が来年度末で閉院へ…施設の老朽化や患者数の減少で 浜松市浜名区
浜松市浜名区の引佐赤十字病院は、施設の老朽化や患者数の減少を理由に、来年度末で閉院すると発表しました。
日本赤十字社によりますと、引佐赤十字病院は整形外科が今年2月15日、糖尿・内分泌は3月29日で外来診療を終了するなどし、来年3月31日に閉院するということです。
地域の療養病床数が過剰になり、従来は100床ほどある病床の9割程度が埋まっていましたが、現在では60~70人程度に減少。外来患者は1日あたり30人弱にまで落ち込んだということです。
このほか、施設の老朽化も進んでいて、南館の外来棟は築58年が経過したほか、北館病棟もスプリンクラーなど大規模修繕が必要となり、事業継続が困難な状況になったということです。
患者への今後の対応については4月以降、「診療内容に応じて適切な医療機関を紹介する」としていて、「地域の方々には長い間ご利用いただき、感謝している。残り1年間は不備のないよう、しっかりと医療を継続していく」としています。