野良猫の保護をするNPO法人理事長は16歳の高校1年生 静岡・富士市

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静岡県富士市に野良猫などの保護活動をするNPO法人があります。理事長を務めるのは16歳の高校1年生です。

 マイクに興味津々な子もいれば、こちらをじっと見つめる警戒心の強い子も…。

 みんな元々は野良ネコです。

赤石朔さん:
「今まで悲しい思いをしてきた子たちが、もう絶対幸せ
になるようにっていうような思いを持って活動しているので、そこだけは揺るがずにやっていきたいと思っています。」

 ここは、富士市にある身寄りのない猫を保護するNPO法人。

理事長は高校1年生

 理事長を務めるのは高校1年の赤石朔さん。

 自宅で12匹の保護ネコを育てています。

赤石朔さん:
「ざっくり分けると、保護と育児、治療と譲渡っていうふうになるんですけど…」

 生まれたときから猫との生活が当たり前。

 小学5年生からは家族と一緒に野良ネコを保護する活動をしてきました。

 活動の幅を広げようと1年前にNPO法人を設立。

 目的に共感して10人のボランティアスタッフも集まりました。

赤石朔さん:
「(NPOを立ち上げた)中3当時は高校受験とかも相まって、なかなか自分の時間もほとんどなかったんですけど、1番大きかったのはスタッフさんたちの協力だと思っているんです。」

 去年1年間で受け入れた猫は140匹。

 年々その数は増えています。

 勉強と両立しながら、生まれたばかりの赤ちゃんには夜中2時間おきにミルクをあげることも…。

赤石朔さん:
「乳飲み子だったら、少しの下痢や少しミルクを飲まなかったりで、あっという間に亡くなっちゃうような子もいるので、最新の注意を払いながら育児をして治療をしたりします。」

 赤石さんが大切にしているのが、思いのこもった名前をプレゼントすること。

赤石朔さん
「この子ひふみっていいます」

堀優奈アナウンサー
「ひふみですか?柔道の?」

赤石朔さん
「そうです。阿部一二三選手の名前からとったんですけど。金メダルをとるくらい幸せになってほしいよっていう思いを込めて」

赤石朔さん
赤石朔さん

譲渡会

 保護したネコの飼い主を探すため、毎週日曜に開催している譲渡会。

 この日は2組が訪れました。

参加した夫婦
「とても猫たちがフレンドリーで驚きました。とてもかわいいです。」

「かわいいです。猫が大好き。」

 こちらの夫婦は夏実ちゃんのことがとても気に入った様子。

 飼い主になることを前提にトライアル期間として1週間ほど一緒に暮らすことになりました。

 赤石さんの飼い主探しのポイントは「自分と暮らすよりもネコが幸せになれるかどうか」

 それでも別れの時には・・・。

赤石朔さん:
「猫たちが幸せになるっていう嬉しいことだと分かっているんですけど。やっぱり悲しさもあって、それが入り混じって複雑な感情にではあるんですけど。」

 生まれてきたネコ、みんなに幸せになってほしい。

 赤石さんが目指すのは…。

赤石朔さん:
「こういう団体があるのは悲しむ猫たちがいるからっていうのが大元にあると思うので、この団体がいらなくなるような社会を作るっていうのが最終目標かなと思っています。」

赤石朔さん
赤石朔さん