「金欠の時助かる」…利用者もびっくり 新品なら1万円が1200円!? 物価高の時代の人気スポット 静岡市

嶋田光希アナウンサー(静岡・葵区):「静岡市の清掃工場です。こちらに隣接したこの建物に、物価高のいま、話題の人気スポットがあるそうなんです」

嶋田アナ:「見てくださいスゴい!いろんな商品が所せましと並んでます!」

「金欠の時助かる」…利用者もびっくり 新品なら1万円が1200円!? 物価高の時代の人気スポット 静岡市

 静岡市葵区に4月オープンした「ジモティースポット静岡」。「ジモティー」とは、家具などの不用品をネット掲示板を介してやり取りするサービスのこと。静岡市はこのサービスとタッグを組み、家庭の不用品をリユースする拠点を県内で初めてオープンさせていました。

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0円の商品も

嶋田アナ:「こちらのテーブル800円ですよ、新品同然なのに。この象の木彫りも、時計もゲームもコーヒーメーカーも全部500円以下です。そしてこのテーブルはなんと0円です」

 棚に並んだ商品を見てみると、家庭用ホットプレートが300円。食器セットも300円と、およそ1600品以上並べられている商品のほとんどがお財布に優しい価格で販売されています。

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嶋田アナ:「ちょっといいものを見つけました。これ見てください。ヒーターが0円ですよ、信じられない。しかもこれは日本の有名なメーカーのもので、加湿も暖房もできちゃう。持って帰りたいです」

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目的はリユース

 なぜここまで安い価格で並べているのかというと。

ジモスポ事業開発部 野村康二郎本部長:「基本的にはやっぱりごみの減量、リユースを促進していくということで、皆様には手にとっていただきやすい価格設定に重きを置いている」

 ジモティースポットの基本的な目的は“リユース”。販売価格に利益はほとんど乗せておらず、まさに“安く譲る”という感覚だといいます。

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静岡市民80代:「いまこの蒸し鍋(圧力鍋)の使い方を見ていたところ」

Q.(値段は)いくら?
A.「500円。新しいものを買うことから見たらすごくいいんじゃないか。もったいない」

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1人暮らし始めた男性「金欠の時助かる」

 今年から1人暮らしを始め、家具や家電を買いに来たという男性。店内で気になる商品を見つけていました。それがこの電気ケトルです。

静岡市民20代
Q.(値段は)いくら?
A.「300円。最近、本当にいろいろ高いので一人暮らしを始めて金欠の時とかは助かる」

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 その後も店内をまわり、レジに行くころには両手いっぱいに商品を抱える姿が。

静岡市民20代:「これは洗濯物を干す突っ張り棒。(洗濯物干し800円)。運命の出会いを感じる、探してたので、ずっと。これは頭皮マッサージのやつ。100円だった」

Q.きょうは合計でいくら?
A.「合計で1200円。(新品で買えば)1万円ぐらいするんじゃないかというものなので、すごくお得だった。(洗濯物干し800円・電気ケトル300円・頭皮マッサージャー100円)

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ジモスポ事業開発部 野村康二郎本部長:「ご利用者様から多くいただく声として、想像以上に質のいいものが多いと。物価高の世の中だからこそ地域のものを循環させて、必要なときに必要な人に物が届けられるようなスポットになっていると思う」

 こちらの施設ではオープンから2カ月間で1万3000品以上が集まり、そのうち1万品が、新たな持ち主の元へ渡ったといいます。

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ごみ減量の効果は…

 静岡市によりますと、すでに37トンほどのごみ削減効果が出ているといい、市民1人あたりが出す1日分のごみの量で換算すると、「4万5000人分」に相当するということです。

静岡市ごみ減量推進課 喜瀬川昊也さん:「静岡市としても、ごみの量も減るし、市民の人も“もったいない”という気持ちが和らぐ部分もあるので、これからも続けていきたい」

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2030年までに300店舗目指す

 今後ジモティーは、2030年までに全国300店舗の展開を目指し、静岡県内にも順次出店を加速していきたいとしています。

ジモスポ事業開発部 野村康二郎本部長:「いわゆる循環型というか、地域の助け合いのコミュニティースポットになっていくことも、このリユースを通して、今後は広げていきたいと考えている。静岡の皆様の暮らしをこのスポットを通して少しでも豊かにしていけたらなと」

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