田久保市長“失職”濃厚 冷凍庫に5歳児の遺体 富士山初冠雪 92歳ひで子さんイタリアへ 「財政危機宣言レベル」 /5分でわかる静岡の1週間
平年より15日早い『富士山初冠雪』
嶋田光希アナウンサー(23日):「現在、ヘリコプターの高度は富士山山頂とほぼ同じおよそ3800メートル。外の気温はマイナス4℃です。山頂から7合目あたりにかけて、真っ白な雪に染まっています」
甲府地方気象台は23日、富士山の初冠雪を発表しました。平年より21日遅く、観測史上最も遅かった去年より15日早い雪化粧です。早くも季節は移ろい、冬の訪れを感じる風景となりました。
伊東市・田久保市長“失職”濃厚
19日、田久保市長の学歴詐称問題をきっかけに伊東市議選が実施されました。投票率は59.22%と、前回よりも10.34ポイント上昇。市民の関心の高さを伺わせました。定数20に対し、30人が立候補した今回の選挙戦。結果は、前職18人全員が当選。田久保市政を信任せず、追及を続けた議会側を支持する民意が示されました。
唯一の“田久保派”として選挙戦を戦った片桐氏の元にも吉報が。そこに、現れたのは…。
板垣亮記者:「田久保市長が入りました、田久保市長が今片桐さんのもとへ駆けつけました」
田久保×片桐
「おめでとう(握手)」
伊東市 田久保真紀市長:「ぜひこれから議会の中で新しい風を吹かせていただければと、思います」(頑張れよ!)
市長に対する次の不信任に「反対」の立場を示していた片桐氏。全体の9番目となる、1351票を集めて当選を決めました。今回の選挙戦で田久保市長が応援に入った候補者3人の得票数は、合わせて2366票。得票率は全体の7%にとどまり、田久保市長「不支持」が鮮明となりました。
今回の市議選に、伊東市民は…。
伊東市民:「自分だけ辞めたらこんな選挙しなくてよかったのにね」
伊東市民:「どうして、こんな無駄な市議選をやったのかなと思います」
当の市長本人はというと。
伊東市 田久保真紀市長:「新しい議会がどのようにスタートしていくのか、非常に期待をしております。新人の方が手を挙げていただいたことにも大変意義がありましたので、勝った負けたという表現よりは、やはり市政が前に進むためにいい機会になったと、そのように考えております」
Q.議会はこのままでいいという市民の選択は受け止めている?
A.「それはもちろん、民意としての結果は受け止めております」
市長は、一夜明けて行われた当選証書付与式に出席。
伊東市 田久保真紀市長:「当選された皆様、誠におめでとうございます。今伊東市はたくさんの課題を抱えていまして、どうかこの伊東市の発展のために新しい議会で尽力いただければと思っております」
市長のあいさつに、当選した市議たちからは、まばらな拍手が送られました。
そして、24日、田久保市長は31日に臨時会を開くことを告示しました。臨時会では、台風15号の被害に対する補正予算の審議や、専決処分の報告などが行われるほか、議員から田久保市長に対する2度目の不信任決議案が出されるかにも注目が集まっています。
伊東市議会 杉本一彦市議:「各議員がみんな、選挙を通して市民に約束してきたことですから、それは確実に不信任決議を可決するということだと思います」
提出には、すでに各会派の代表者が賛同。提出されれば可決され、田久保市長は失職する見通しです。
冷凍庫に5歳女児の遺体が…37歳母親を逮捕
和田佳代子記者:「奥に見える母屋で冷凍庫から女の子の遺体が見つかったということです」
23日、掛川市の37歳の無職の女が死体遺棄の疑いで逮捕・送検されました。女は9月中旬、当時5歳の長女の遺体を自宅の冷凍庫に遺棄した疑いがもたれています。
近隣住民A:「警察がいっぱい来てて、何だろうって。(母娘は)よく散歩してたりした。信じられない」
近隣住民B:「防災訓練も大体一家に一人が出るところを、去年なんかはね、ご夫妻とお嬢ちゃん3人で来ていたので、仲良さそうでしたけどね」
捜査関係者によりますと、9月16日の午前9時すぎ、女が乗る車が掛川市内で脱輪し、警察が臨場。その場で突然、こんなことを口にしたといいます。
「5歳の娘が行方不明になった」
そこから警察は長女の捜索を開始。2時間後、女の自宅冷凍庫から長女の遺体を見つけました。司法解剖の結果、長女の死因は「窒息死」とみられ、死後数日が経っていたということです。また、発見当時、衣服は着ていて、目立った外傷はなかったということです。女は夫と父親の4人暮らしで、他の家族がいない状況で長女の死亡後に遺体を遺棄したとみられています。遺体発見後から入院をしていた女。警察は認否を明らかにしていませんが、殺人容疑も視野に事件の経緯を詳しく調べています。
「財政危機宣言レベル」…県が異例の会見
静岡県 平木省副知事:「財政危機宣言というレベルまで行っているという危機感を持っている。」
22日、県は異例の会見を開き、「危機的な財政状況」との認識を示しました。県が発表した来年度の財政収支の試算では、歳入1兆450億円に対し、歳出が1兆1090億円と財源不足が640億円にのぼる見通しです。試算段階で、不足分が500億円を上回るのは4年連続です。
静岡県 平木省副知事:「赤字地方債に頼るような構造になったのは、当時の意思決定の中で、財政健全に関する将来世代への負担の意識が低かった」
県は、「資金手当債」を新たに70億円発行するほか、人件費を含めた徹底的な事業の見直しを進め、不足分を解消したいということです。
「世界にもえん罪の人が…」袴田ひで子さんイタリアへ
袴田ひで子さん(92):「皆さんにお礼が言いたくて行くんです」
再審無罪が確定した袴田巌さんの姉・ひで子さんが、26日から3日間、イタリアで開かれる「平和への挑戦」をテーマにした国際会議に出席します。イタリアやフランスの大統領、ローマ教皇14世らも出席する会議で、ひで子さんは死刑廃止を訴えるスピーチをするということです。
袴田ひで子さん(92):「日本国民だけじゃなくてね、やっぱりね世界にもあると思う、えん罪ってのがね。その人たちのためにも、ともかく皆様頑張ってくださいっていうエールを送りたいと思っています」