【リニア】3年前始まった「残土置き場の緑化計画」…必要な苗は9万本 地元の小学生が種まき 静岡市・井川小学校
リニア工事で発生する建設残土置き場に植樹しようと、地元の小学生が南アルプスに生息する樹木の種まきをしました。
静岡市の井川小学校の児童が鉢にまいたのは、南アルプスに生息するミズナラ、ウリハダカエデ、カツラの種。これはリニア工事の静岡工区で発生する残土置き場を緑化するJR東海の取り組みの一環で、今回まかれた種は苗に育った後、建設残土置き場のツバクロに植樹されます。JR東海は植樹を通して、工事後もツバクロの自然環境を維持したい考えです。
林輝彦記者:「建設残土は合わせておよそ370万立法メートルです。こちらのJR東海のほ場からさらに2時間ほど車を走らせた山間部に、そのほとんどが置かれます」
2022年から始まった「残土置き場の緑化計画」。子どもたちは鉢に土を入れた後、種を一つ一つ丁寧にまいていました。
児童「めちゃくちゃ楽しかった。(苗が)元気いっぱいになってほしい」
児童「苗を植える時に立派な木になってほしいと思いました。(リニア新幹線は)磁石の力で浮くって聞いたから、浮いている感覚が他の新幹線と違うか感じてみたい」
今年度は、6000本の苗木を育成できるように種をまく予定で、この日は80本分の種がまかれました。JR東海によりますとツバクロの緑化には、9万本程度の苗木が必要だということです。
JR東海中央新幹線静岡工事事務所 笠原嘉浩主席:「今回初めて地元の小学生に参加してもらいました。私たちの取り組みに直接関わってもらってすごく印象的でした。最終的には今のツバクロのような自然環境に戻っていけたらなと思っています」
