「売人に恨みは無いが悪いことをしている人なので犯行への抵抗がなかった」静岡市の立体駐車場で違法薬物の密売人が乗っていた車が襲われた事件 被告の20歳の男が起訴内容認める 静岡地裁

 5月、男3人が静岡市の立体駐車場で違法薬物の密売人が乗っていた車を襲った事件で、被告の20歳の男の裁判が開かれ、男は起訴内容を認めました。

 起訴状などによりますと、静岡市葵区に住む飲食店従業員の男(20)は男2人と共謀し、5月30日に静岡市葵区内の立体駐車場で、熊よけスプレーやバールを使い違法薬物の密売人が乗っていた普通乗用車を襲ったとして、暴力行為等処罰に関する法律違反などの罪に問われています。

 静岡地裁で開かれた初公判で男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

 検察は冒頭陳述で男ら3人が違法薬物の取引を装い、密売人を呼び出して襲撃しようと考え、あらかじめ熊よけスプレーを噴射することや車の窓ガラスをバールで割ることなどを計画していたと指摘。

 供述調書も読み上げられ「薬物の売人に個人的な恨みは無いが、悪いことをしている人なので犯行への抵抗がなかった」「襲った理由を話せば自分に危害が及ぶ恐れがあるので話せない」などと話していたことを明らかにしました。

 続いて行われた証人尋問では男の母親が出廷。検察官から「2026年3月に詐欺未遂の罪で懲役3年、執行猶予5年の判決を受けていたにも関わらず自分の目の届く範囲に置かなかったのはなぜか」と問われると、母親は「信じ切っていた、今後は接し方を全て変えて監督していく」と涙ながらに語りました。

 被告人質問で男は「襲うメリットは今考えれば全くなかった」「被害弁償などはこれから自分ができる限りで弁償していきたい」などと証言。次回の裁判は11月9日に検察の被告人質問が行われ、結審する予定です。

静岡地裁
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