メイクの力で高齢者の生活に彩りを 最初は恥ずかしそうに…メイク後には思わず笑顔 静岡市
静岡市の介護施設で、利用者たちに楽しく前向きに過ごしてもらおうとメイク体験が行われました。
利用者:「うれしいね!」
女性利用者:「胸がドキドキしてきたよ、ほめられたら」
静岡市駿河区の介護施設では、筋力維持のトレーニングや言語訓練などリハビリに取り組む利用者に外出意欲を高めてもらおうと、メイク体験の無料サービスが毎月行われています。
きょうは60代から80代の女性5人が目元やまゆげ、口元を中心にプロのメイクアップアーティストによるメイクを体験しました。このサービスは、美容業やモデル活動の支援などを行う静岡市の企業が『メイクの力で社会貢献がしたい』と今年4月から始めました。
初めは恥ずかしそうでも…
メイク開始からおよそ15分後。はじめは恥ずかしそうにしていた利用者も、メイク後には思わず笑顔が。
利用者:「やっぱりうれしい。気持ちがいいね! 気持ちが若くなった気がします」
思い出としてスマートフォンに写真を納める利用者も。写真を見返すと…。
利用者:「いいですねー」
メイク後の姿を見せたい人がいるといいます。
利用者:「主人に!」
そして、こちらの女性はここ数年、メイクをしなくなったといいます。原因は…。
利用者:「やっぱりコロナですよね、マスクするから口紅つけてもね、どうせ取れちゃうから良いかなっと思ってつけなかったんですよ、何年も」
久しぶりのメイクに…
利用者:「とてもうれしいです」
メイクをすることで気持ちにも変化が。
利用者:「女はね、そういうところでこう気持ちが高まるっていうかね、そうでしょ!」
利用者:「ただ運動だけで若返るんじゃなくて、気分的にワクワクするっていうかそういうのっていいなと」
メイクアップアーティストのとみーさんは、実際にメイクをしながら利用者の変化を肌で感じると言います。
あそびばメイクアップアーティスト とみーさん:「初めは恥ずかしがって、なかなかマスク取るのいやだとか、私なんてと言われるが、(メイク後には)テンションが上がったな、気持ちが上がったなって見てとれるので、すごく楽しい」
メイクの力で、高齢者の生活に彩りを添えたいと意気込みを語ります。
あそびばメイクアップアーティスト とみーさん:「私がメイクをすることで、昔を思い出しながら、私ってこんなに綺麗なんだって、さらに気付いていただけることで、皆さまが外に出るきっかけになればと思っています」