排水処理施設で男性が死亡した事故は市に過失があったことを認め遺族に損害賠償の支払いを決める 静岡市・難波市長


静岡市は去年9月の台風15号で停電した排水処理施設で、男性が死亡した事故の過失を認め、3200万円余りを遺族に支払うことを決めました。

静岡市 難波喬司市長:
「この度ご遺族との間で、示談が成立する見通しとなったことから、事故の経緯等を公表するとともに、損害賠償額を決定する 議案を9月定例会に上程する」

 去年9月24日台風15号の影響で、静岡市葵区平野にある集落のための排水処理施設が停電しました。

 このとき静岡市の依頼で施設を訪れ、非常用エンジンポンプの給油に訪れていた71歳の男性が、心肺停止の状態で見つかり、その後死亡が確認されました。

 10日午後静岡市の難波市長は会見を開き、事故の原因や損害賠償について説明しました。

 原因について難波市長は、非常用エンジンポンプのマフラーの下が腐食で穴が開き、そこから一酸化炭素が出て男性が中毒で転倒し、地下水槽からあふれた水でおぼれて死亡したと考えられると説明しました。

 難波市長はマフラーの腐食は市に過失があるとして、損害賠償として3200万円余りを遺族に支払うことを決めました。

 市はこの議案をあすの市議会本会議に上程します。