袴田ひで子さんが高校生や大学生を前に講演 再審初公判時の感想などを語る

再審公判が始まった袴田巖さんの姉・ひで子さんが29日、東京都で高校生らに講演し、出廷時の心境と無罪判決への期待感を語りました。

1966年に静岡県旧清水市でみそ会社の専務一家4人が殺害された事件で、死刑が確定した袴田巌さん(87)を巡っては、10月27日から静岡地裁で再審=やり直し裁判が始まりました。

 それから2日後の29日、東京都内で司法制度を考えるシンポジウムが開催され、巖さんの姉・ひで子さん(90)が、高校生や大学生らおよそ50人を前に講演しました。

 再審初公判でひで子さんは、長年の拘束で拘禁症状が残る巖さんの変わりに無罪を主張しました。

 そして、講演会では出廷時の心境について「初めて裁判に出たが、検察官が同じことをだらだらと説明していて、居眠りしたくなるぐらいだった。若い皆さまに話しをきいていいただいて本当にうれしい。数か月後には無罪判決がいただけると思う」と期待を語りました。 

ひで子さん