絶滅したはずの伊豆半島でも…静岡県内でクマの目撃情報相次ぐ 富士市では住宅地近くで
狩猟シーズンが到来した中、静岡県内でも“ある動物”の目撃情報が相次いでいます。その動物というのが…。
クマです。10月20日、河津町では体長1.2mのツキノワグマが捕獲されました。県の資料によると伊豆半島では絶滅したとされていましたが、再び姿を現したのです。
富士市では住宅地近くで
住宅街にほど近い場所でも、目撃情報が相次いでいます。
白鳥衛記者(富士市 10月31日):「クマの目撃情報があった現場に来ました。この辺りは近くに中学校の通学路となっているが、クマが目撃された時間帯は夜ではなく、朝の通学の時間帯だったということです」
31日にクマが目撃された富士市の原田地区。直線距離にして500mほどの場所には幼稚園もあり、住宅や学校が集まっているエリアです。31日午前7時40分ごろ、地域住民から近くの中学校を通じで市にクマ目撃の通報がありました。
近隣住民:「なんか怖いですよね。どうしたらいいか今思案中なんですけど。私も音が出るのがあるんですよ。襲われたりした時に。だからそれを持って、そしたらいいかなって」
なぜ多い? 専門家は
富士市ではこの 1週間で6件のクマの目撃情報が寄せられています。なぜ、こんなに多いのでしょうか?
日本ツキノワグマ研究所 米田一彦理事長
「静岡県の北部は有名なクマの生息地で、そちらの方のドングリ類全般に状況が悪いと思う。短期的な要因はドングリ類などのエサ不足にある。(越冬のためには)高カロリーのものが必要だが、そのためにはドングリ類が必要、なければ集落近くのドックフードや人が食べるもの、その匂いにつられて来る。クマを寄せ付けないために、香りのよい魚の漬物や特にクマの大好きな匂いである鶏のから揚げ類とか、脂っぽいものは管理しなくてはいけない」
クマは冬を越す為にエサを集め、これからさらに活発化するといいます。自治体側はクマを目撃しても近づいたりせず、役所や警察に連絡するよう注意を呼び掛けています。