【リニア】自民県議が発生土置き場を視察 静岡県は自然環境への影響懸念
リニア工事で出る発生土置き場の静岡市の候補地を、静岡県議会最大会派・自民改革会議の県議らが視察しました。
西尾梓アナウンサー:「静岡市葵区の南アルプスです。県議会自民改革会議の議員らが現地視察に訪れていて、リニア工事についてJR東海から説明を受けています」
15日、発生土置き場の候補地を視察に訪れたのは、県議会最大会派・自民改革会議に所属する県議7人です。県はリニア工事で出た土の置き場所や自然環境への影響を懸念していて、県内の工事着工はめどが立っていません。
川勝知事「十分な議論がなされていない」
静岡・川勝平太知事(9日):「今も議論が必要な課題が残されていると認識していて、十分な議論がなされないまま取りまとめられようとしていることについて、非常に残念に思っている。大切なことは南アルプスの生態系を保全するということは国策です」
県議らは、水問題の解決に向けて議論が進む田代ダムや発生土置き場候補地の藤島やツバクロを視察しました。
自民改革会議 増田享大代表
「発生したところからの距離はどのくらい?」
JR東海 藤原繁担当課長
「今一番近いトンネルの現場からは、ここまで1・5キロです。1・5キロというのは、品川から名古屋までの各現場あるが一番近いです。非常に近いです。南アルプスへの影響を極小にするということを考えると、非常に有利であると考えている」
地権者「井川地区の振興につながれば…」
今回の視察は、自民改革会議が地権者の十山に依頼して実現しました。
十山 鈴木康平取締役:「リニアという新しい交通手段ができるためには、ある程度のことはやむを得ないだろう。このリニア工事をチャンスに生かすようなことを前向きに捉えて、お互いにこの井川地区の振興につながる話ができていったらいいなと思う」