「1大学2校案」を静岡大学の正式案とすることに決定 静大役員会後日詰一幸学長が会見

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静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題について、静大側は21日1法人1大学2校案」を 正式案とすることを決めました。

静岡大学 日詰一幸学長:
「『静岡大学未来創成ビジョン』につきましては、本日の役員会におきましてこのビジョンを静岡大学の将来構想、法人統合・大学再編に関しての静岡大学の将来構想として決めさせていただきました。」

 両大学は2019年、統合・再編について法人を1つにした上で2つの大学をつくる「1法人2大学案」に合意していました。

 ところが静大内部で反対論が根強く、今年日詰学長は「1大学2校案」を提示。

 21日開かれた役員会で静大の正式案となることが決まりました。

静岡大学 日詰一幸学長:
「大学組織の一案と致しまして3学群8学部のモデルを提案させていただいた。それぞれの地区に担当理事、理事長を置くことで、教育研究にかかる意思決定権限を大きく移譲することでスケールメリットと迅速性を両立させていきたいと考えている。本ビジョンは膠着状態から抜け出す歩み寄りの案でもある」

 今後については両学長によるトップ会談や、連携協議会で協議を進めていきたいとしています。

 一方、浜医大側は当初の合意書通り「1法人2大学」での統合再編を求めていて、両者の合意形成は難しい状況となっています。