【熱海土石流災害】土石流の堆積物は崩れやすく盛り土が不安定になっていた可能性を指摘 静岡大学 北村晃寿教授

静岡県熱海市の土石流災害で、土石流から採取された堆積物が崩れやすく盛り土が不安定だったとみられることが専門家の調べで分かりました。

 2021年に熱海市で発生した土石流災害では、静岡大学の北村晃寿教授が、崩落した盛り土の地質などを調査しています。

 2日午前北村教授が会見を開き、土石流から採取された堆積物は崩れやすく、不安定な盛り土だった可能性があると発表しました。

 北村教授によりますと、堆積物には神奈川県相模原市から運ばれてきたとみられる泥の塊が含まれ、伊豆山由来のものと比べると密度が低く崩れやすい特徴があるということです。

 さらに雨や地下水の影響で堆積物が水分を含んだり、乾燥したりを繰り返した影響で崩れやすくなり、盛り土が不安定になっていた可能性があるとしました。