初任給30万円超え時代 大企業の初任給の情報が流れる中静岡県内の社会人は…

初任給30万円。こうした企業が続々と増えるなか、静岡県内で聞こえてきた本音とは
「今回どういう起案をするかということで、それがわかるような件名を入れていただく必要がある」
新年度2日目。
静岡県内でも各地で本格的に業務がスタートしています。
静岡県庁では新たに入庁した職員が早速仕事を始めていました。
新入職員・県こども未来課 佐野恵深さん
「いろいろやることがあって、頭がパンクしそうです」
新入職員・県広聴広報課 菊地加南美さん
「少しでも早く仕事を覚えられるように頑張りたいなと思う」
1日多くの企業で入社式が行われた中、今年の新入社員をめぐっては今、大きなトピックが注目されています。
それが…「初任給30万円」超えです。
国内では明治安田生命が33万2000円、伊藤忠商事が32万5000円、大和ハウスが35万円など軒並み30万円以上に。
一方で静岡県内ではマキヤが今年の大卒新入社員に対してこれまでの2割増しとなる初任給30万円を発表しています。
県内の新社会人、先輩社会人は
こうした動きに県内の新社会人は…。
新入社員・20代女性 スポーツ用品販売関連:
「多いなって…それもらえたら良いなって」
Q.初任給に関して就活するうえで気にしていた?
「多少は気にしていた。貯金したいなというのがあって、今後のために」
先輩社会人は時代の流れを感じているようです。
先輩社会人・50代男性 保険会社勤務・社会人歴25年目:
「いやぁ~ずいぶん上がってきましたね。自分のころとは大違いだなという」
Q.会社でも初任給は力を入れている?
「ありますね。だいぶ上がってきている」
先輩社会人・団体職員として36年勤務。今は別の所で勤務・60代男性:
「自分の時の3倍までいかないけどそれに近い。(給料を)上げないとみんな離れちゃうという世の中なのでしょうがないかなとは思う」
先輩社会人・30代男性
金融・社会人歴17年目5児の父:
「うらやましいなぁとは思うが、物価も上がっていて時代も時代なのでしょうがないかなという気持ちもある」

大企業と中小との格差拡大を心配する声も
一方で、こんな声も…
先輩社会人・20代男性IT企業・社会人歴10年目
「人事担当をやっている身としては、そこまでいくのは会社の業績とかもついてこないときついのかなとは思う。逆転現象が起きないように会社側としてはベースアップの対応をしなければいけないとは思うが、そこが一番大変なんじゃないですか」
先輩社会人・労働行政に関する住宅事業・4月から個人事業主・社会人歴40年以上・60代男性:
「大卒だとうちの子どもたちでも20万円は超えていたので順調に増えているのかなと感じたが、ここのところの30万円超えが続々というのは、ちょっとさらに大企業と中小企業との格差が広がってしまうんじゃないかなというところはちょっと心配」
実際、状況は厳しいままのようです。

こうした中 日銀が短観を発表
日銀静岡支店が発表した2月26日から先月31日までの短期経済観測調査の結果によると、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた 企業の割合を引いた業況判断は6となり、前回調査から4ポイント
下回りました。
これは2期連続の悪化です。
特に製造業は前回より5ポイント悪化していて、物価高や人手不足に伴う需要の減少が要因と見られています。
いわゆる「トランプ関税」についても、日本時間のあす朝に詳細が発表されると見られていて、ものづくりの街・静岡に今後どのように影響していくか注目されます。
