トランプ関税の影響は静岡県の農業の特産品にも… 静岡・袋井市

トランプ関税をめぐっては静岡の特産品を作る人たちも不安の色を隠せません。
堀優奈アナウンサー
「アメリカのトランプ大統領が発表した関税。懸念はこのクラウンメロンにもありました」
静岡県が誇る名産品、「クラウンメロン」。
1玉1万円するものもあるという、メロンの最高級ブランドです。
静岡県温室農業協同組合 クラウンメロン支所 鈴木陽介事務長:
「究極のメロンをとにかくおいしい最高のメロンをお届けしたいという思いで育てています」
ここは、袋井市にある静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所。
年間の生産量およそ200万玉のうち、2割ほどが海外に輸出されています。
アメリカへの輸出は4年前に開始。
現地では日本円で、およそ2万円の値が付くこともあるそうです。
さらなる輸出の増加を目指していた中で、今回のトランプ関税が出てきました。
静岡県温室農業協同組合 クラウンメロン支所 鈴木陽介事務長:
「今までの販売価格を何とか受け入れて買ってくださったお客様が値上げになってしまうと、ちょっともう買えないとなってしまったり、そこで利益が出せないとなってしまうと、(商社が)アメリカの輸出をちょっと止めようかということになりかねないかなと、そういうところも心配」
この難局をどう乗り越えるのか。知恵を使う日々が続いています。
静岡県温室農業協同組合 クラウンメロン支所 鈴木陽介事務長
「関税がたとえ高くなったとしても、アメリカの皆さんに買っていただけるように、引き続きアメリカでの販路拡大は頑張っていきたい。だけど、いろんな国に対してもアプローチはしていきたいと思いますし、アメリカだけじゃない、世界を見た上でクラウンメロンを広めていければと思っています」