閉山中の富士山で遭難した場合救助費用を自己負担にするよう鈴木知事に要望 静岡・富士宮市須藤秀忠市長

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静岡県富士宮市の須藤秀忠市長は閉山中の富士山で遭難した場合、救助費用を自己負担にするよう鈴木知事に要望しました。

富士宮市 須藤市長
「どうも しばらくでございます」

 鈴木知事のもとを訪れた富士宮市の須藤秀忠市長。

 きっかけは2カ月前にさかのぼります。

 中国籍の男子大学生が閉山中の富士山に登って遭難し、山梨県の防災ヘリに救助されました。

 しかしその4日後。

 この大学生が携帯電話などを取りに再び入山し遭難。

 静岡県警山岳救助隊が出動し、2度目の救助となりました。
 これを受け、山梨県は閉山中の防災ヘリでの救助について、有料化の検討を始めました。

山梨県富士吉田市 堀内茂市長
「なぜ公費で救う必要があるんだと」

 静岡県内でも閉山中の救助費の有料化を求める声が上がっています。

富士宮市 須藤秀忠市長
「遭難者負担にすべきじゃないかと思っている。要するに自己責任だと」

 そして24日。

 鈴木知事に要望書を手渡した須藤市長。

 要望は閉山期間中の登山を制限する仕組みづくりや、県の防災ヘリによる救助費を自己負担にすることなど4項目です。

富士宮市 須藤市長
「本制度は閉山期間中の登山に対しての抑止効果も期待できると思います」

鈴木康友知事
「一番はルールを無視した登山をいかに抑制していくかということが非常に重要。山梨県と静岡県。事務方同士でしっかりと協議をしておりますので、回答がしっかり出せるようにしていきたい」

 鈴木知事の回答に対し須藤市長は。

富士宮市 須藤秀忠市長
「大変前向きにこの対応について頑張ってくださっているのを目の当たりにしてよかったなと思っている。山は危険を冒していくからにはそれなりの覚悟を持って臨むべきじゃないかと」
 間もなく迎える富士山の山開き。

 鈴木知事は「全国に関わる問題。国にも提言していきたい」としています。