相次ぐ富士山での遭難やトラブル 課題解決に向け静岡県議会特別委員会が初開催

富士山での遭難やトラブルが相次ぐ中、課題解決に向けた検討する静岡県議会特別委員会が初めて開かれました。
●富士山保全・適正活用推進特別委員会 良知淳行委員長:
「富士山の保全と活用の調和を図るため富士山の保全・活用とオーバーツーリズム対策に関する調査、提言を行っていきたい」
初めて開かれた富士山の課題を話し合う県議会特別委員会。富士山が世界文化遺産に登録されてから11年が経過し安全対策が課題となる中調査・検討を行い提言につなげます。
富士登山を巡っては夜通し山頂を目指す「弾丸登山」や不十分な装備で入山する「軽装登山」が問題となっています。2024年、富士山での遭難は59件発生し、10人が死亡するなど事故が相次ぎました。
こうした状況を受け、2025年の夏山シーズンから静岡県側3つの登山ルートで登山規制が始まります。
19日の会合では現状把握のための調査方針や視察の場所について意見交換しました。
委員からはまず現場を視察するべきだという意見や文化遺産として富士山を考える必要性を訴える声が上がりました。
今後、必要に応じて視察を行い2026年2月に本会議で報告できるよう検討を重ねる方針です。
●富士山保全・適正活用推進特別委員会 良知淳行委員長:
「ルール・モラル・マナーができていない方が結構多くいる。安心安全、そして今の課題を山梨県と両県でしっかり歩調を合わせられれば一番いいのではないか」
また、遭難救助費用を巡る議論については…。
●富士山保全・適正活用推進特別委員会 良知淳行委員長:
「出てくる話だとは思う。静岡県としてものろしを上げる必要があると思う」