いよいよ富士登山シーズン到来…今年から「入山料」4000円など新ルールも 鈴木知事「大変いいスタート」 静岡県

10日午前9時、富士山では6合目登山ゲートの、通行禁止を知らせる看板が取り外されました。
静岡県担当者(富士山富士宮口6合目 10日午前9「時):お待たせしました、ただ今より富士山登山道富士宮ルートの冬季閉鎖を解除いたします。気を付けてご通行ください」
堀優奈アナウンサー:「富士宮口のゲートが開きました。登山客が次々と山頂を目指して登っていきます」
7月1日の山梨側の登山道開通に続き、10日、富士宮、御殿場、須走の静岡県3ルートが開通しました。天候にも恵まれ、雄大な景色を臨みながら、登山者たちはそれぞれのペースで登っていきます。
鈴木知事は
あたらしいルールのもとでの富士山の山開きを迎え知事は…。
静岡県 鈴木康友知事(7月11日 県庁):「きのう7月10日に開催した静岡県側の登山者の状況でございますが、本県登山口の5合目におきまして、9時から24時まで県が実測した登山者数は、合計で923名でございました。昨年との比較では2割程度減少をしております。大きな混乱やトラブルもなくスタートを切れたと報告を受けておりまして、大変いいスタートであったと思っております」

初日から遭難者が…無事救助
そんな中、今シーズン初めての遭難事案が…。山開き初日となった、10日夜、富士登山中、道に迷ったという東京都の50代男性から110番通報が。のちに山岳遭難救助隊により男性は救助されました。男性にケガはありませんでしたが、登山に必要なヘッドライトを装着していなかったということです。

登山者たちに聞きました
伊地健治アナウンサー:「今、朝の5:30です。新たな登山規制を迎えた富士山に登山客の皆さんが続々とバスから降り立っています。一番のバスが到着しました。きょうは快晴と言ってもいいかもしれません。山頂もきれいにここから見えています」
山開きから一夜明けた11日、富士山5合目富士宮口の様子を見に行ってみました。この日始発のシャトルバスは定員60人に対して52人の登山客が乗っていました。

伊地アナ:「少し雲がかかっていますが、この辺りからも山頂付近の様子がよく見えます。ここは富士山5合目です。この辺りの気温は15度前後となっていて、私も雨具の下にダウンジャケットを着て、少し寒さをしのいでいるような状況です。そして今、朝5時半を過ぎたところなんですが、続々と登山客の方がここから登山道に入っていきます」

女性2人組
伊豆市50代:「静岡県民なので。いつも見えている山に登りたい」
伊豆市40代「好きだからですかね、富士山がやっぱり」
伊地アナ「どんなところが?」
伊豆市50代:「誕生日2月23日。富士山の日なの」
伊地アナ「富士山の日にお生まれになった!」
今年から導入されることになった“新ルール”。5合目から上に登るためには、専用アプリでの登録と事前学習が必要で午後2時から午前3時までの入山は山小屋への宿泊が必須となります。登山者は受付小屋で入山証を提示しリストバンドを受け取ることで富士山に登ることができます。

伊地アナ「このシステムについてはいかがでしょうか?」
伊豆市50代:「分かりやすかったです」
男性2人組(東京都50代):「いいかなと思いました。勝手に登るよりは」

こちらの登山客は受付でトラブルのようです。
神奈川県50代女性:「ここでこれをもらう時に」
伊地アナ:リストバンド
女性:「これを2枚分買っちゃってたので、それが一人ずつうまくもらえなかったということで」
伊地アナ:「1人ずつ登録をしないということなんですね。どうですか、この今回の新たな登山規制ですけれども、このシステムは?」
女性:「慣れちゃえばいいんでしょうけど、でもちょっと毎回これをやると、面倒くさいといえば面倒くさいんですけども、慣れですかね」

アプリでの登録や事前学習が難しい人は、現地で講習を受け、入山手続きをすることもできます。
滋賀50代:「富士宮口ルートを使うかどうか事前に決めていなかったのでアプリは使わずに」
Q.当日に現地で学習小屋で勉強できるシステムはどう?
A.「いいと思います。これぐらいしっかりしたことができれば本当にいいんじゃないかと思います」
愛知県20代男性:「事故とかを減らすためには必要なことだとは思います」
環境保全などを目的に、これまで任意で募ってきた1000円の協力金を廃止し、山梨県と足並みを揃え今年から、「入山料」として4000円を徴収することになりました。

デンマークから女性:「いい価格だと思うわ。お金をとることで美しい環境を維持することができるし、適正だと思う」
神奈川から:「私は入山料賛成。富士山が世界遺産になって、きれいにキープしてもらうためにとてもいい案だと思う」
和歌山県60代男性:「ぶっちゃけもっと高くてもいいし。ただ、県内の人はもっと安くするとか、どっかでこうくくってやった方がいいんじゃないかなと私個人的に思いますけれども」
和歌山県40代男性:「やっぱりもっと高くてもいいんじゃないかなって感じで、昔からあってよかったのかなと。ようやくできたのかなって感じでね」
(7月12日放送)
