16日浜松市に「記録的短時間大雨情報」天竜区の船明地区では…

16日浜松市に「記録的短時間大雨情報」が発表されました。浸水被害があった地区からは様々な課題が見えてきました。
大野裕輝記者
「浜松市天竜区の船明地区です。日差しが照りつけていてこの時期らしい暑さですが、天竜区では3日前想像もつかないほどの大雨が降っていました」
16日土曜日浜松市北部と南部で発表された「記録的短時間大雨情報」。
天竜区では降り始めからの雨量が464・5ミリを観測し、船明地区で床上浸水が7軒、床下浸水が50軒と、多くの住宅に被害が及びました。
19日その船明地区では。
ある住宅の前に浸水で濡れてしまった畳が何枚も干されていました。
こちらの女性の家も床上浸水の被害を受け、棚などの家具が水没。
処分することになったといいます。
女性
「(水が)引いてから見てこのくらい(玄関にある)靴箱の 中の一段目は水が入ってました」
冷蔵庫やエアコンなどの家電は無事でしたが、電話の配線が濡れたことで今も通話はできないといいます。
Qエアコンがダメになってたら
女性
「水害からは助かっても熱中症で倒れるよねって」
Q一番心配していることは
「また次(の大雨)が あるかなって」

排水機能に問題か
船明地区を襲った水害。
住宅浸水の原因は用水路の排水機能にあるのではと自治会長の山下二郎さんは指摘します。
船明地区自治会 山下二郎会長
「ほとんど水没。ここまで水がたまりました。最終的に(近くの)大堀川という川はそれなりに機能していたが、この辺の水路は大雨に対応できなかった」
排水機能を上回るほどの大雨。
今回の大雨を受け自治会は市に対し用水路を増やすよう要望書を出す考えです。

避難所の中学校に行けない…
この地区では他にも問題が。
災害時の指定避難所として1キロほど離れたところに中学校があります。
しかし。
山下二郎会長
「(水害で)通行止めになっちゃったりするもので、移動は難しいかなと」
高齢者が多い船明地区。
大雨の時は車での移動が難しく、自治会は近くに自主避難所が欲しいと考えています。
現状は、大人数が収容できるような施設はありません。
局所的な豪雨に見舞われた船明地区。
浜松市は18日罹災(りさい)証明の受付を始めていて、19日夕方までに5件の件の申請があったということです。
