袴田巌さんの再審無罪に対する検事総長の談話が名誉棄損にあたるとして弁護団が起こした訴訟で初めての進行協議 静岡地裁

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袴田巌さんの再審無罪に対する検事総長の談話が名誉棄損にあたるとして、弁護団が国に起こした訴訟を巡り、初めての進行協議が行われました。

和田佳代子記者
「袴田巖さんの弁護団らが静岡地裁に入っていきます。これから国と裁判に向けた打ち合わせを行います」

 去年、袴田巌さんの再審無罪確定を受けて検察のトップ畝本直美検事総長が「上級審の判断を仰ぐべき」と談話を発表。

 弁護団はこれが袴田さんを犯人視していて名誉毀損にあたるとして、9月国に慰謝料500万円などを求める訴えを起こしました。

 21日静岡地裁で弁護団、国、裁判所による初めての進行協議が行われました。

 裁判所は弁護団に対し主張する違法性を明確にするよう指摘し弁護団はこれに回答するということです。

小川秀世弁護団長
「できる限り皆さんに分かっていただくような形で進行させてもらいたいから。全て口頭弁論でやっていきたいというふうには思っていますけどね」

 一方、弁護団は警察や検察の違法捜査などで袴田さんが犯人に仕立て上げられたとして国と県におよそ6億円の損害賠償を求めています。

 おととい小川弁護団長は袴田さん本人に捜査機関に対する思いを尋ねました。

小川弁護団長
「袴田さん今警察に対して怒ってる?」

袴田巖さん
「無罪となったんじゃもうしょうがない。怒ったってしょうがない」

小川弁護団長と袴田巖さん
小川弁護団長と袴田巖さん