田久保市長の学歴詐称問題でバイパス道路の構想について議論が進まず 「1日も早い市政の正常化を願う」静岡・東伊豆町の岩井茂樹町長
静岡県東伊豆町の定例会見で、伊東市議選について記者から聞かれた岩井茂樹町長は「伊東市の安定した行政を、ぜひ取り戻して頂きたい」と述べ、参議員を11年務めた経験から「国政の立場から考えると、解散など何をやるにしても一定の根拠のもとに行動を起こすのが政治の道の王道と思う」と話しました。
伊東市の田久保真紀市長の“学歴詐称”によって停滞する伊東市政の正常化を1日も早く願う岩井町長には“ある理由”があります。
「伊東市と連携しながら道路整備を進めていければ東伊豆町としてはありがたい」と話す岩井町長は、2022年の就任当初に伊東市役所建設課を訪れ、現在、着工している「町道・湯ヶ岡赤川線」を北上させて伊東市へ繋げるバイパス道路の構想について、当時の小野達也市長と相談していました。
「湯ヶ岡赤川線」は、国道135号線が災害時に通行止めになった際、観光客ら避難者の迂回路として重要な山側を通る道路で、1988年(昭和63年)に着工し、37年が経過。全長約7200mのうち約53%の3800mが完成し、今年度から第7工区に着手し、岩井町長ら職員は「安全な道を造りたい町の思いだ」と1日も早い完成を願っています。
その後も何度か小野前市長と話を進めてきましたが、市長選で小野氏は落選。(後日、伊東市建設部長と会った小野氏は「東伊豆町から道路の相談があったらよろしく頼む」と言っていたそうです。)
そして市長が変わり、相談に伺う直前で学歴詐称の騒動によって予定されていた田久保市長との面談はキャンセル。岩井町長は「相談に行こうかなと思っていた時にあの話題(学歴詐称)になり、タイミングを逃してしまった」と話します。その結果、「伊東市側に迷惑が掛かる」という事で今まで相談できない状況です。
田久保市長は定例会見で「近隣市町の首長との連携に問題ない」と言っていましたが、実際に伊東市政の停滞で影響を受けている東伊豆町。岩井町長は、次の伊東市長選を見据え、市長が就任したら「相手にもよるが、なるべく時間を空けずに相談に行きたい」と話していました。