経営危機の駿河湾フェリーが修理・点検を終え運航再開 静岡市清水港
船体の損傷でおよそ1カ月間運休していた駿河湾フェリーが、修理を終え6日朝運航を再開しました。
久須美舞記者
「10分後に清水港を出発する駿河湾フェリーに、利用者らが続々と乗船していきます。およそ1カ月ぶりの運航再開です」
駿河湾フェリーは9月にプロペラの損傷が見つかり、修理・点検のため運休していましたが、6日の第1便から運航を再開しました。
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「車で行くと時間も結構掛かるし、高速代も掛かるのでフェリーの方が、その時間でウェブで朝の会議に参加することも可能になるので、きょうは活用した」
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「本当は10月1日に予約していたが、欠航になってリベンジということで、きょうは時間を取って来てみた」
運航再開という明るい兆しが見えたものの、その先行きは決して明るくはありません。
駿河湾フェリーは2期連続の赤字で、静岡県などからの資金援助を受けています。
静岡県は経営安定化のため補正予算で3億1千万円を投じる一方、2026年秋を期限に存続か廃止かを判断するとしています。
静岡県は2027年度の乗船目標を12万6000人としていますが、2025年度の9月までの乗船人数は船体の損傷などでの運休もあり、1万7千人あまりに留まっています。
ふじさん駿河湾フェリー 山本東理事長
「フェリーを存続してほしいという声もあるので、この目標実現に向けて、これから1年間努力していくことが私たちの使命」
