秋田の味で心もぽかぽか 25年続く“ふるさとの居酒屋” 富士宮市「北国」
富士宮市万野原新田。「お食事処 居酒屋 北国」は、秋田県出身の店主・高橋茂樹さんが25年前に開いた、東北の味が楽しめる憩いの店だ。
この時季の名物は、秋田の郷土料理「きりたんぽ鍋」。比内地鶏のだしに白菜やキノコ類、しらたき、鶏肉を加え、仕上げに老舗から仕入れる本場のきりたんぽを投入。しっかりと煮込むことで、だしが芯まで染み込み、ほろほろとやわらかく仕上がる。「猟師が携えていたおにぎりのようなものが、きりたんぽのはじまり」と高橋さん。具材のうまみを吸ったもちもちの食感に、思わず笑みがこぼれる。
鍋の〆は雑炊で決まり。濃厚な比内地鶏のだしがごはんに絡み、体の芯まで温まるおいしさだ。
もうひとつの人気鍋「牛もつ鍋」は、合わせ味噌で仕立てた濃厚スープが特徴。ぷるんとした大腸、豆腐や白菜が旨みを吸い込み、箸が止まらなくなる。
秋田県横手市出身の店主ならではのメニューも。鉄板でジュウジュウと音を立てる「横手焼きそば」は、豚ひき肉とキャベツ、もやしを炒め、甘めのソースで仕上げる。上には目玉焼きと福神漬け。ゆで麺ならではのもっちり感がクセになる。
比内地鶏のだしの香りと、甘辛い焼きそばの香ばしさ。秋田の郷土の味が、富士宮で今日も人々を温めている。
お食事処・居酒屋 北国
富士宮市万野原新田3-141-25
電話番号:0544-23-3757
定休日:水・木曜日
営業時間:月・火曜日
17:00-22:00 L.O.21:30
金・土・日曜日
16:00-22:00 L.O.21:30
Pあり

