河内屋38年の歴史に幕 最後の「お疲れ様」は… 静岡市葵区
商店街にできた長い行列。その先には・・・・
どら焼きを仕込む森さん
静岡市葵区の浅間通りに店を構える「河内屋」。
ふわふわの生地にたっぷりの自家製のあんこを挟んだ「どらやき」が1988年(昭和63年)の創業以来、長年にわたって愛されてきました。
河内屋 森廣良さん
「きょうで最後、最後の最後。よくやってきたね38年間もねここで」
店主の森廣良さんは、今年で75歳。
体力の限界を感じ、店を畳む決断をしました。
河内屋 森廣良さん
「さあ、行こう」
最後の営業日となったおととい。
店の前には開店前から100人以上が列を作りました。
東京から 午前4時半に並んだ人
「きょうは東京から深夜バスで/もうずっと日本で一番おいしいどら焼きって聞いていたんできょうが最初で最後のどらやきを食べに来ました」
浜松から 午前7時すぎから並んだ人
「きょう浜松から急ぎで新幹線のってきて。さみしかったので最後に来れてよかったです」
午前10時。
予定よりも1時間半早く店を開いた森さん。
すると、1人1つずつ、どら焼きを配り始めました。
河内屋 森廣良さん
「最後だからみんなにね、最後に感謝を込めて、いい顔みたいじゃん俺だって、お客さんさこうやってずーと並んでくれてお金もらってさするよりも一個だけで少ないんだけど一個もらうだけでも全然顔が違うからね、そこを見てやめられるって最高じゃん」
38年間の恩返し。
別れを惜しみ、県内外から訪れたお客さんの手に、森さんの“思い”が手渡されます。
「お疲れ様でした!」
河内屋 森廣良さん
「最高だよ、気分最高」
お客さんとのふれ合いを大事にするため、店頭での実演販売にこだわり続けてきた森さん。
河内屋 森廣良さん
「小学校の時が初めて?」
客(高校三年生)(18))「そうです、小学三年生の時に」
「十年前の話だ、なんだ(笑)」
静岡市 高校三年生(18)
「さみしいです本当にずっと、どらやきと言ったら河内屋と思って買いに来ていたので」
この光景も、もう見納めです。
開店から5時間以上たっても、途切れることのない列。
400個分の生地を用意しましたが、それも残り僅かに。
河内屋 森廣良さん
「これで終わり」
娘・美里さん
「どらやきはこれで終わりで」
「とびっきり!しずおか」で何度も取材をさせていただいた河内屋。
最後の感謝を伝えに、この人が。
橋本)「静岡朝日テレビの橋本ありすといいます」
森さん)「あ、ありすさんじゃん、ありすさんじゃん、いやー会いたかったよ」
橋本)「最後の最後に来ちゃいました」 森さん)「ありがとうございます」
橋本アナウンサーの大ファンだという森さん。
森さん)「最後にさ、来てくれてさ本当にうれしいよ/
きょうやりつくしちゃって最高にいい気分/やってきてよかったなと思う」
橋本)「しない寂しさよりも達成感の方が大きいですか?」
森さん)「全然大きい全然」
橋本)「素敵な終わり方ですね」
森さん)「そしてさ最後にねあんたたちはさ最後にこの人を俺のところに連れてきて来てくれて俺は本当に会いたかった、本当に顔見て話したかった」
橋本)「最後の最後に駆け込みになっちゃったけど本当にお疲れ様でした」
どらやき一筋38年。時代と共に駆け抜けました。
河内屋 森廣良さん
「もう最高の1日だったね、これで気持ちよくやめれる、よかった」