【記者解説】 県政キャップ 川崎豊記者 リニア中央新幹線の静岡工区 静岡県知事が着工容認を正式表明
【記者解説】県政キャップ 川崎豊記者
Qどうしてこのタイミングでの決断に?
A 県庁や議員も3月の対話完了から3、4カ月で着工容認の判断がでたことについては、今までの経緯を考えると早い、あるいは早すぎるという議員もいました。リニアに5年以上携わっている県の幹部は「こんな時がくるとは思わなかった」と話していました。
背景として、7日に着工容認を表明する知事の強い意向があったと言えると思います。JR東海の住民説明会の結果を考慮した上で県議会へ説明することを考えると、県議会冒頭では表明は難しく残されている選択肢は7日のみでした。協定締結は当初12日という日程も出ていましたが、ここは変えても、きょうの容認表明は変えられないタイミングだったと言えます。
Q川勝知事が反対を表明して9年、どう評価すべき?
A VTRにもありましたが、時間をかけたことでJRの本気を引き出したところもあると思います。
県と県民にしっかり向き合わないと工事着工が難しいという意識になったことで、結果的には水資源に影響が出た場合の補償に関しては、異例の請求期限や対象期間について制限を設けない、被害と工事の因果関係の立証を県などに求めないという確認書の締結にもつながりました。
Q今後の展開は?
A 18日に自然環境保全協定を結ぶということが明らかになりましたが、県やJR関係者などにきくと、その後すぐ、例えば今月中に着工というのは難しいという反応が多いです。
関係法令の申請書類は3日に全て出たということですが、これの許可をいつ出すのか、また本体工事の着工については、今あるヤード整備が終わったあとでないと本体工事に着手できないこともあり、着工は年内ではあり得るものの、9月以降にずれ込むのではないかという話も出ています。
また仮に年内に着工しても、JR東海は工事完了まで少なくとも10年はかかるとして、まだまだ先は長い問題とも言えます。