「知事、異議あり!」と不規則発言 静岡県議会で退場促された発言者に聞いてみた 「説明会で納得のいく答えが返ってこなかった」 静岡県の鈴木知事がリニア静岡工区の着工を容認
7日午前、静岡県の鈴木康友知事は、県議会の全員協議会でリニア静岡工区の着工を容認する考えを示しました。
この全員協議会の終了直後、傍聴席からは「不規則発言」が飛び出しました。
●傍聴席から:
「知事、異議あり!」
●議長:
「傍聴席からの発言は許されておりません」
●傍聴席から:
「JR東海は何も質問に対して答えてくれませんでしたよ」
●議長:
「発言者は退場願います」
その後、職員らが発言者を退場させました。
静岡朝日テレビは、退場した発言者にインタビュー。
JR東海が大井川流域自治体などで5月から6月にかけて開催した住民説明会への不満があったようです。
●退場を促された男性(焼津市在住・70代):
「説明会にも行って、色々と質問はしたんですけれども、納得のいく答えが全然返ってこなかったんですね。それで、基本的に説明会が成功に終わったと、住民のご理解をいただいたって言っているのは、僕は納得ができないんですね。(住民説明会で)どんな質問が出たのか、それに対してどういう対応をしたのか、どんな回答をしたのか開示するということが僕は必要だと思うんですよね」
●能地優アナウンサー:
Q.(リニア建設の)メリットとして打ち出されたのは新幹線ひかりの増便だが、どう考えるか?
●退場を促された男性(焼津市在住・70代):
「全くそれがメリットだと僕は思っていません。本質的な問題は、この南アルプスの自然が守れるかどうかという問題なんですよ。メリットの問題じゃないんですよ。その蓋然性が極めて高いというときは、工事はやってはいけないという判断をするのがやっぱり行政の長の責任じゃないかと僕は思う」
●能地優アナウンサー:
Q.「巧遅より拙速」掲げる鈴木知事に代わったことはどう見ている?
●退場を促された男性(焼津市在住・70代):
「非常にやっぱり危機感を覚えました。川勝さんが言った言葉は(大井川の)上流部というのは多くの命が宿っているところで、そういうところを壊してはいけないということ。それは素晴らしく評価できる発言だった。そういう発言が鈴木知事からは残念ながら一回も聞いたことない。そこがダメだと思います」
県はJR東海に対して、今後も丁寧な説明や情報提供を求めた上で、着工後の監視も徹底していくとしています。
●静岡県・鈴木康友知事:
「JR東海に対しては、将来にわたりリニア中央新幹線整備と大井川の水資源や南アルプスの自然環境の保全の両立を遺漏なく実施するよう、県及び流域市町等への正確な情報提供、住民の皆様への丁寧な説明を行うよう、引き続きしっかりと求めてまいります」