【記者解説】 県政キャップ 川崎豊記者 リニア中央新幹線の静岡工区 静岡県知事が着工容認を正式表明
Q.どうしてこのタイミングでの決断に?
A.背景として、きょう7日に着工容認を表明したい知事の強い意向があったと言えると思います。JR東海の住民説明会の結果を考慮した上で、県議会へも説明することを考えると、6月の議会冒頭での表明は難しい状況でした。一方できょうを逃すと、次の県議会は9月で先延ばしになってしまうこともあり、きょうの容認表明は変えられないタイミングでした。
Q.川勝知事が反対を表明して9年、どう評価すべき?
A.そうですね、時間をかけたことでJRの本気度を引き出したところもあると思います。県と県民にしっかり向き合わないと工事着工が難しいという認識になったことで、結果的には水資源に影響が出た場合の補償に関しては、異例の請求期限や対象期間について制限を設けないなどという確認書の締結にもつながったともいえると思います。
Q.今後の展開は?
A.はい、18日に自然環境保全協定を結ぶということが明らかになりましたが、県やJR関係者などにきくと、その後すぐに着工というのは難しいという反応が多いです。現在本体工事に向けてJR東海が手掛けているヤード整備も終わっておらず、年内の着工はあり得るものの、9月以降になるのではないかという話も出ています。また仮に年内に着工しても、JR東海は工事完了まで少なくとも10年はかかるとして、まだまだ先は長い問題とも言えます。