【リニア】着工に知事GOサイン 愛知・大村知事「JRは開業時期を明らかに」 難波静岡市長「川勝前知事は価値観がしっかりしていた」 静岡
静岡県 鈴木康友知事:「リニア中央新幹線工事に係る自然環境保全協定を事業者であるJR東海と締結することといたします」
長年の“停滞”を脱し、新しい局面へと向かいます。唯一未着工だった、リニア静岡工区の「着工容認」が正式に表明され、リニア新幹線は全線開業へ動き出すことになりました。
国家的プロジェクトの“進展”に、政府は…。
木原稔官房長官:「品川-名古屋間の早期開業に向けた静岡工区の重大な課題にめどがつき、リニア事業は大きな節目を迎えたと受け止めております」
時速500キロ、品川-名古屋間を最短40分でつなぐリニア新幹線。東京から名古屋、大阪までをつなぎ、巨大な経済圏を形成することで、企業活動や観光の活性化をはじめとした、経済波及効果も期待されています。
リニアの駅が造られない、静岡県へのメリットについては…。
静岡県 鈴木康友知事:「最大のメリットは東海道新幹線の利便性の確保ですし、当然これから「ひかり」「こだま」を中心とした路線になると思いますので、それを最大限引き出していくことが私どもにとってテーマになると思っております」
静岡工区の着工容認に、愛知県の大村知事は…。
愛知県 大村秀章知事:「大変喜ばしいことだと思っております。静岡工区が着工したら、東京-名古屋間の開業がいつになるかも含めて、(JR東海に)今後のスケジュールを明らかにしていただきたいと思っております」
鈴木知事が着工容認を表明したことに、静岡市の難波市長は…。
静岡市 難波喬司市長:「これは国の有識者会議をはじめ、県や静岡市などとJR東海の対話が丁寧に行われた結果だと思っています。ただ、これから、これからだと思います。工事着手後においてJR東海の環境保全措置が適正に行われることが極めて大事で、しっかりと確認していくかが大事だと思います」
県の副知事時代、リニア問題を担当していた難波市長。川勝平太前知事が着工を認めず、開業の遅れにつながったことについては…。
静岡市 難波喬司市長:「川勝知事は価値判断をしっかりされたんだと思うんですね。社会の求めている価値観とJR東海がこんなものでいいだろうと思っているところは違うでしょうという指摘だったと思うんですね。JR東海はその認識が甘かった。南アルプスの自然環境への影響、大井川の中下流域の水資源への影響や社会的な評価について認識が甘かったと思います」
JR東海との「対話は終わっていない」という、川勝前知事の認識については…。
静岡市 難波喬司市長:「今まで日本で行われた公共事業において、一番詳細な環境影響評価が行われたのはリニア静岡工区の問題だと思います。ただ基準がないので、それで十分かどうか、まだ十分に終わっていないというのも、それは一つの意見だと思います」
静岡工区の「着工容認」は、「科学的根拠に基づく議論の結果」との認識を示しました。
静岡市の経済界も、今回の「着工容認」を歓迎しています。
静岡商工会議所 岸田裕之会頭:「リニアの利用促進は長年の念願でしたので、非常に大きな一歩かなと思っています」
期待を寄せるのは、やはり東海道新幹線の増便です。現在、静岡駅に停車する「ひかり」は1時間に1本程度ですが、名古屋までのリニア開業後、1時間に2本程度に増える見通しです。
静岡商工会議所 岸田裕之会頭:「ここの経済効果は非常に大きいのではないかと思っております」