路地裏に息づく肉の名門が届ける極上カツ丼　藤枝市「大正亭」

藤枝市本町、旧東海道の路地をちょっと入った先に現れる、味のタイムスリップ空間。その名も「大正亭」。創業はなんと明治36年。もともとは肉の行商からスタートし、大正時代には食堂も始めたという地元で愛され続ける肉のプロフェッショナルです。歴史ある店の名物は「カツ丼」。鹿児島県産の上質なロース肉に、自家製パン粉をまとわせて、100％のラードでサックリ揚げるというこだわりよう。タレはしょうゆ、砂糖、みりんをベースに、創業当時から一切変えていない門外不出の味。地元のコシヒカリに乗せれば、もう間違いなし。サクッ、ジュワッ、じんわり甘辛。お腹も心もホッと満たされる一杯です。

通なファンに人気なのが「和牛あまから丼」。こちらはA5ランクの和牛を使用。しゃぶしゃぶ用の薄切り肉を、すき焼き風の割り下でさっと煮て、ツヤツヤのご飯の上へオン。刻みショウガとネギを添えれば香りも抜群。とろけるお肉とご飯に染みた甘辛ダレのハーモニーは至福の極みです。数量限定なので出会えたらラッキーかも。

「ロースカツ定食」は店の人気No.1。カツ丼とは衣の粗さが違っていて、こちらはザクザク食感。噛むたびに肉汁がジュワ～ッと広がり、自家製のソースが甘さと酸味の絶妙なバランスでそれを包み込みます。ガッツリだけど重すぎない絶妙さ。さすが老舗の実力。

特別な日にちょっと贅沢したい人には、「サーロインステーキ」がおすすめ。A5ランクの和牛からあふれ出す肉汁、甘みのあるサシの味わいは、一口で心を奪われるほど。食欲を刺激し、体の芯から元気がみなぎってくる逸品です。

大正亭
藤枝市本町2‐5‐11
TEL　054‐641‐0316
営　11:00～14:00／17:00～20:00
休　水曜日・木曜日
Pあり