伝統と手間が生み出す干物の真髄 沼津市「ひもの和助」
沼津市下河原町にある「ひもの 和助」は、干物一筋の専門店。2003年にオープンしましたが、干物づくりのルーツは明治時代にまでさかのぼります。名物は「金目鯛の干物」。一枚ずつ手開きし、沖縄から取り寄せた塩を使った“塩汁”に丁寧に漬け込みます。干しあげた魚は、炭火でじっくり焼き上げ。皮面をしっかり、身はじんわり火を入れることで、香ばしさとふっくら感を両立させています。ごはん、味噌汁、小鉢、漬物が付いた「ご飯セット」でいただくのが定番スタイルです。

ショーケースからその日の気分で干物を選べるのもこの店の醍醐味。「真あじ開き」は、ほどよく脂がのり、やわらかくジューシーな身が特徴。ビタミン豊富な胚芽米との相性も抜群で、ごはんがどんどん進みます。ボリューム重視の方には「定食セット」がおすすめです。

軽く食べられる「おにぎりセット」も評判です。おにぎりの相棒には白コショウをたっぷりまぶしたサバの干物がおすすめ。ピリッとした辛さと香ばしさが絶妙なバランス。スパイスの刺激が苦手な方は驚くかもしれませんが、ハマればやみつきになるはずです。

「ひもの 和助」は、昔ながらの製法と、今のライフスタイルに寄り添った設計が見事に融合した、干物の魅力を再発見できる名店です。

ひもの和助
沼津市下河原町3‐8‐7
営 食事11:30~14:00(L.O.)/販売9:00~16:30
休 日曜日
Pあり